MLB現役最強打者と呼ばれるマイク・トラウト外野手(ロサンゼルス・エンゼルス)が8月10日、自身のSNSでトレーディングカードを紹介し、ファンやカードコレクターが盛り上がった。
このカードはTOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」が3月のワールドベースボールクラシック(WBC)で、日本代表侍ジャパンが優勝を決めたシーン=大谷翔平投手が最後の打者・トラウトをフルカウントから空振り三振を奪った瞬間のカード。
このカードは期間限定で発注を受け付け、42,273枚を発行。「Topps Now」のWBCカードの中でも断トツの1位の発行枚数を記録した。2位は大谷の大会MVPの表彰式のカードで17,071枚の発行だっただけに、そのすごさがわかる。
今回、トラウトが紹介したカードはこのカードにトラウトと大谷がサイン、「USA」「日本」のインスクも入り、直筆の1/3、2/3、3/3のシリアルナンバーも書き込まれ、3枚限定のカードであることを証明。さらに、PSAのグレーディング鑑定を受け専用のケースに入っている超お宝カードとなった。
トラウトは「『トラウタニ』のサイン、私たちはこの瞬間を決して忘れない」とメッセージも綴り、カードを持った大谷、水原一平通訳との3ショットを公開した。この3枚はトラウト、大谷、水原通訳のコレクションとなった、ということだろうか?。それとも、今後、チャリティーなどに使われるということだろうか?。
いずれにせよ、伝説の対決と言われたラストシーンのカードが、伝説のカードになったことだけは間違いない。
トラウトは7月3日、対サンディエゴ・パドレス戦でファウルした際に左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折。負傷者リスト(IL)に入りしていたが、打撃練習を再開。8月中の復帰へ秒読み態勢に入った。
奇跡のプレーオフ進出へ、今季の残留も決まった大谷と同じユニホームで戦うトラウト兄貴の新しい伝説カードも楽しみになってきた。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。