アラブ首長国連邦(UAE)1部のエミレーツ・クラブは8月9日、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタと契約したことを発表した。
イニエスタはスペイン代表として「UEFA EURO 2008」「2010 FIFAワールドカップ南アフリカ大会」「UEFA EURO 2012」で優勝。魔法のようなパスで「イルージョニスタ(手品師)」と呼ばれてきた。2017-18年シーズンでラ・リーガの名門バルセロナを退団し、2018年にヴィッセル神戸に加入。今年7月に約5年間を過ごした神戸を退団し、去就が注目されてきた。
リオネル・メッシやセルヒオ・ブスケツ、ジョルディ・アルバらバルサ時代の元チームメートが今夏に加入したアメリカのプロリーグMLSの、インテル・マイアミからもオファーがあったが、エミレーツ・クラブ入りが正式決定。2024年6月までの1年+ 1年の延長オプションが付帯した契約を締結した。
1969年に創設されたエミレーツ・クラブは昨シーズン、2部リーグを2位で終えて1部に昇格。UAE1部リーグの新シーズンは8月18日に開幕予定となっている。
入団会見でイニエスタは、「サッカーを楽しみ続けられることに興奮している。僕と家族にとって、これは新しい挑戦であり、新しい章であり、人生における新しい挑戦だ。これからもサッカーを楽しみたい」と話した。「自分を納得させたのは、クラブの“プロジェクト”と、自分を仲間に迎え入れたいという“熱意”だった。チームを助け、チームを成長させたい」とエミレーツ・クラブを選んだ理由を明かした。
「日本を離れるとき、多くの人々が僕に興味を持ってくれたことに感謝している。2日前にエミレーツに到着したとき、たくさんの愛を受け、それが僕と家族にたくさんのエネルギーを与えた」と日本への感謝も口に、UAEのファンへの思いも口にした。
また、 イニエスタは自身のSNSを更新し、契約書にサインする様子の写真などをアップし「この新しいステージで、経験をクラブに還元することを楽しみにしている。歓迎ありがとうございます」などとつづった。
UAEでトレーディングカードが作られるかは不明だが、新天地でも新しいファンを魅了すれば、かつて作られたカード、日本でのカードも世界で人気を高めることになりそうだ。
トレカジャーナル編集部