大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)は8月9日、本拠地エンゼル・スタジアムでの対サンフランシスコ・ジャイアンツ戦で「2番・投手兼指名打者」で先発。6回を1失点に抑え、今季10勝目(5敗)をマークした。これで、メジャー史上初めてとなる2年連続の「1シーズンでの2ケタ勝利&2ケタ本塁打」を達成した。
大リーグ5年目の昨季、投手として15勝、打者として34本塁打を記録し1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりとなる同一シーズンでの2ケタ勝利&2ケタ本塁打を達成していた。2年連続の快挙は「野球の神様」と呼ばれるルースでも達成していない。
ルースは、レッドソックス時代の1918年に13勝、11本塁打の記録。翌19年は近代の大リーグで、当時のシーズン最多記録となる29本塁打を放って2年連続の本塁打王に輝いたが、9勝にとどまった。
また、大谷はNPB北海道日本ハムファイターズ時代、2014年と16年に「1シーズンでの2ケタ勝利&2桁本塁打」を記録したが、2年連続では達成していなかった。
「(白星は)打線の兼ね合いや、自分が打つ、打たないもありますし、あまり投手としての評価のメインではないと思っている。あまり気にしすぎることなくやりたい」と大谷は試合後、話した。この日は打者としては無安打。それでも1点を追う6回無死二塁で両リーグトップの16個目の申告敬遠で出塁し、ムスタカスの3ランで勝ち越しのホームを踏んだ。
エンゼルスにとっては9年ぶり、大谷自身にとっては初のプレーオフ進出はかなり厳しい状況ではあるが「可能性のある限り諦めることはないですし、みんな1試合1試合頑張っているので。2連勝していますし、これから連勝を伸ばしていければ、おのずと(進出の可能性が)高まっていくんじゃないかなと思います」とあきらめていない。
大谷の投打と同様、トレーディングカードの勢いも止まらない。米国大手オークションハウス「Goldin Auctions」では現在、入札を受け付け中の3つのオークションで300枚を超えるトレカが出品されている。中でも、大谷のアイコン的なカードとして知られるのがTOPPS「2018 Bowman Chrome」の打者カードで、この「Blue Refractor」のサインカード(BGS9.5、サイン10)は13,080ドル(約192万円)まで入札額を上げている。
トレカジャーナル編集部