イングランド・プレミアリーグのリバプールは8月18日、日本代表のMF遠藤航をブンデスリーガのシュツットガルトから獲得した、と発表した。海外メディアによると契約期間は2027年夏までの4年間で、移籍金は1900万ユーロ(約30億円)とみられる。
遠藤はJ1湘南ベルマーレ、浦和レッズを経て2018年にベルギーリーグのシントトロイデンへ移籍し、19年からシュツットガルトに所属。2021-22シーズンからキャプテンを務めるなど、ボランチとして活躍してきた。日本代表でも中盤の主力としてプレーし、昨年のFIFAワールドカップのカタール大会ではチームの2大会連続のベスト16進出に貢献。今年6月から新主将を務めている。
リバプールでの背番号は湘南、シュツットガルトでも背負った3に決まった。「今はとても幸せで、リバプールというビッグクラブに加入できることにワクワクしています。素晴らしい気分ですし、これが僕の夢でした。プレミアリーグで、そして世界でも有数のビッグクラブでプレーすることを常に望んでいました。僕にとっての夢が叶いました。守りの面で貢献できると思う」と遠藤はチームを通じて、喜びのコメントを発表した。
リバプールは、欧州チャンピオンズリーグ(CL)で優勝6回(前身の大会を含む)の強豪で、昨年までMF南野拓実(モナコ)が所属。女子チームでは、日本女子代表「なでしこジャパン」のMF長野風花がプレーしている。昨季のプレミアリーグでは5位に終わり、今夏にMFジョーダン・ヘンダーソン、MFファビーニョ、MFジェームズ・ミルナーなど中盤の主軸を担ってきた選手を放出。補強のターゲットだったMFモイセス・カイセド、MFロメオ・ラビアの獲得に失敗していた。
ユルゲン・クロップ監督はチームの公式HPで「本当にうれしい。航は素晴らしい選手だ。経験豊富な選手であり、シュツットガルトと日本のキャプテンだ。英語もうまい。ナイスガイで、家族を大切にする男だ。ピッチではマシンのようにプレーし、その態度も素晴らしい。だから、私は本当にハッピーなんだ。良い選手で経験があり、ハードにプレーしてくれる」などと歓迎した。
クロップ監督も絶賛する遠藤だけに、そのトレーディングカードはJ1、日本代表、ブンデスリーガでも作られてきた。イングランド・プレミアリーグはPANINI社とライセンス契約を結んでおり、かつて、南野がリバプールに在籍していた当時、 PANINI「Prizm」や「Revolution」などにもカードが収録され、人気を集めた。 遠藤の海外カードはTOPPS社のものがメーンで、PANINI社のものはFIFAワールドカップの日本代表ユニホームのものだった。遠藤のPANINI社製の新しいカードにも夢が広がる。
トレカジャーナル編集部