陸上の世界選手権の女子やり投げ決勝で8月25日、北口榛花(JAL)が金メダルに輝いた。最終6投目で66メートル73のビッグスローを決め、4位からトップに立った。これで規定により2024年パリ五輪代表にも内定。陸上では第1号となった。
「つらいこともたくさん、ありましたが、今日は最高に幸せです。最後(6投目)の時は自信もあったし、やっぱり負けたくないって思いました」勝利が決まった瞬間、北口は大きく雄叫びを上げ、右拳を突き上げると、コーチとハイタッチを交わした。
世界陸上での日本女子の金メダルはマラソンの浅利純子(1993年)、鈴木博美(1997年)に次ぐ3人目。五輪の金も女子マラソンの2000年シドニー・高橋尚子、2004年アテネ・野口みずきだけで、世界大会の陸上トラック&フィールド種目での金メダルは日本女子初の快挙となった。
世界ランキング1位で臨んだ3回目の世界陸上。試合中常にカメラに追われ、助走位置に立つと会場の視線は一気に集中。「そういう状況は初めてだったので、自分の中では楽しもうと精いっぱい努力はした。でもやっぱりどこか緊張もありました」と振り返った。
北口は2回目の出場となった2022年の世界陸上オレゴン大会で、女子フィールドでは日本勢初の銅メダルを獲得。五輪は21年東京大会で初出場し、日本勢57年ぶりの決勝進出(12位)も果たした。今年は67メートル04の日本新記録もマークした。
その活躍に合わせ、BBMのオールスポーツカード「Infinity」にも2019年から登場。まもなく発売される2023年版にも収録される予定だ。
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トレカジャーナル編集部