NHLドラフト全体1位ルーキーのコナー・ベダード(シカゴ・ブラックホークス)のトレカフィーバーが本格的に始まった。
TOPPS社は同社のオンデマンドカード「Topps Now」で受注を受け付けた、ベダードの10月10日のデビュー戦、11日の初ゴールのステッカーの枚数を発表。デビュー戦は29,357枚、初ゴールは19,467枚となった。
「Topps Now」の発行枚数はMLBの場合、通常で1,000枚、人気が高ければ、5,000枚を超える。2022年にアーロン・ジャッジ外野手(ニューヨーク・ヤンキース)がロジャー・マリス外野手のシーズン最多本塁打のア・リーグ記録を更新した際には、60号のカードに21,490枚、タイ記録の61号には29,523枚、そして、新記録の62号のカードには91,685枚の申し込みがあった。
91,685枚の申し込みは「Topps Now」史上最高の発行枚数とされ、2位は2021年のワンダー・フランコ内野手(タンパベイ・レイズ)がメジャー昇格した際の61,305枚、3位が新型コロナを発見したアンソニー・ファウチ博士が2020年に行った始球式の51,512枚、と言われている。
ベダードのファーストステッカーが、ジャッジの61号のカードとほぼ同じ数字だったことは興味深い。今後の活躍次第では、さらなるステッカーには多くの申し込みがある可能性がある。
ベダードは10月20日、対ベガス・ゴールデンナイツ戦に先発出場。昨季の王者相手に1stピリオドの18分30秒、先制のゴールを決めた。自身NHL2得点目は本拠地初ゴールとなった。試合は残念ながら3‐5で逆転負けを喫したが、実力の片りんを見せた。
トレーディングカードでも、これまでは過去に作られたUPPER DECK社のカナダ・リーグ時代のカードや、カナダのジュニアチーム時代のカードがドラフト前から市場価格を上げていたが、開幕戦にデビューしたことで一気に高騰の気配を見せている。
NHLカードの定番商品のUPPER DECK社の「シリーズ1」にはレギュラーカードにも、人気のサブセット「Young Guns」にもベダードは収録されていないが、ショートプリント(SP)のスペシャルカードを封入。ネットオークションの「eBay」では600ドル(約9万円)前後で取引され、脚光を浴びている。米国では「シリーズ1」のボックス自体も価格も上げてきた。
トレカジャーナル編集部