ジャパンカップを制し、GⅠ6連勝を果たしたイクイノックス(牡4歳、美浦・木村)の電撃引退が決まった。同馬のオーナーであるシルクホースクラブが11月30日、発表した。
2021年にデビューしたイクイノックスは2022年のクラシックは皐月賞、ダービーと2着に。同年の天皇賞・秋でGⅠ初制覇を果たし、続く有馬記念でも勝利。今年はドバイシーマクラシック、宝塚記念、そして、JRAレコードタイムを記録した天皇賞・秋と連勝し、三冠牝馬リバティアイランドとの対決で注目された11月26日のジャパンCも勝ち、ロードカナロア、テイエムオペラオーと並ぶGⅠ6連勝のJRAタイ記録を達成した。
通算成績は10戦8勝(うちGⅠ6勝を含む重賞7勝)。総獲得賞金22億1544万6100円(付加賞含む)は日本馬獲得賞金歴代トップ。今後は種牡馬となる予定。
ロンジンワールドベストレースホースランキングではトップをキープ。「世界一の馬」と呼ばれた。引退が決まったこの日、発表された「有馬記念」(12月24日・中山)のファン投票第2回中間発表でも26万4987票を集め首位に。今年の牝馬3冠の2位・リバティアイランド(牝3歳、中内田)に3万票近い差をつけ、人気ぶりを証明した。
その強さと人気もあり、エポックの「ホースレーシンカード」にも収録された。MINTモールでは「ホースレーシング 2022 上半期総集編」のカードが出品されている。来年以降の2023年を振り返る「ホースレーシンカード」にも優勝馬として雄姿を再現するはずだ。
JRA史上初の無敗3冠牡馬・デアリングタクト、白毛のアイドル・ソダシら、競馬ファンを楽しませてくれた名馬が今年も引退した。「ホースレーシングカード」だけでなく、BBM「惜別」にもカードが封入されるかもしれない。
トレカジャーナル編集部