ニューヨーク・ヤンキースは12月6日、通算160本塁打のフアン・ソト外野手をサンディエゴ・パドレスとの交換トレードで獲得した。米メディアが両球団のトレード合意を一斉に報じた。
ソトとトレント・グリシャム外野手がヤンキースに移り、ヤンキースからはカイル・ヒガシオカ捕手、マイケル・キング投手、ドリュー・ソープ投手、ランディ・バスケス投手、ジョニー・ブリート投手がパドレスに移籍する、という。
ドミニカ共和国出身のソトは2018年に19歳でワシントン・ナショナルズでデビュー。2020年には打率.351を記録し、史上最年少で首位打者に輝いた。2022年途中にパドレスに移籍。6年間の通算成績は打率.284、160本塁打、483打点。シルバースラッガー賞を4度、受賞し、オールスターに3度、選出された。トレーディングカードでも人気選手のひとりだ。
その強肩強打ぶりだけでなく、6年間で3度のリーグ最多四球を選んだ選球眼も有名で、低く構えた打撃フォームも特徴的。打席に入る前に足をすり、体を揺らすルーティンは「ソト・シャッフル」と呼ばれる。この「ソト・シャッフル」はトレカになっているほか、ナショナルズ、その傘下のマイナー球団、パドレスの3球団で球場配布されたボブルヘッドになったほどだ。
ヤンキースは今季、ア・リーグ東地区で4位に沈み、来季の浮上へ、大型補強を敢行している。前日にはライバル球団のボストン・レッドソックスからアレックス・バデューゴ外野手を3選手を交換要員にトレードで獲得したばかり。オリックス・バファローズからポスティングシステムでMLB移籍を目指す山本由伸投手に関心を寄せている。
ヤンキースのユニホームで実際にプレーするソトのトレカはTOPPS社では「シリーズ2」以降になりそうだが、同社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」では合成写真で制作し、今回の移籍を伝えた。ソトのカードではナショナルズ時代のルーキーカードだが、人気チームのヤンキースのカードも市場価格を上げるのは間違いなさそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。