日本バスケットボール協会は2月7日、五輪世界最終予選(8~11日、ハンガリー・ショプロン)に臨む女子日本代表12人を発表した。1月29日の渡欧時には情報戦を理由に、出国メンバーや現地入り後の練習試合予定などは非公開だった。
バスケ日本女子代表は前回の東京五輪で銀メダルに輝いた。昨年10月の第19回アジア競技大会(中国・杭州)でも銀メダル。Wリーグの盛り上がりもあり、競技としてだけでなく、トレーディングカードも注目と人気を高めている。
今大会のチームコンセプトは「走り切るシューター軍団」。東京五輪メンバーでは、高田真希、赤穂ひまわり、馬瓜エブリン(いずれもデンソー)らが選出された。2016年リオデジャネイロ五輪で主将を務め、今季現役再復帰した36歳の吉田亜沙美(アイシン)や、スペインでプレーする馬瓜ステファニー(エストゥディアンテス)も姉妹でメンバー入りした。
オコエ桃仁花(キャピタルズ)、けがで別メニュー調整だった町田瑠唯(富士通)は外れた。星杏璃(ENEOS)は欧州到着後に負傷し、左膝前十時靱帯(じんたい)損傷の診断を受けた。
世界ランキング9位の日本は
2月8日 スペイン(世界4位)
2月9日 ハンガリー(世界19位)
2月11日 カナダ(世界5位)
と総当たりで対戦し、上位3チーム以内に入ると、2016年リオデジャネイロ五輪からの3大会連続となるパリ五輪の出場権を獲得できる。
主将は林咲希(富士通)が務める。初戦の相手・スペインについて「ビデオを見るかぎり、技術も高いし、センターの選手も背が高くて力で押してプレーしてくるチーム」と分析。「まず、ディフェンスからしっかりしていきたい。点を取られたとしても、切り替えて、足を止めることなくバスケットをしていけたらいいと思う」と話した。
☆バスケットボール女子日本代表パリ五輪世界最終予選メンバー
【ポイントガード(PG)】
吉田亜沙美(アイシン)
本橋菜子(東京羽田)
山本麻衣(トヨタ自動車)
宮崎早織(ENEOS)
【シューティングガード(SG)】
川井麻衣(トヨタ自動車)
林咲希(富士通)
平下愛佳(トヨタ自動車)
【パワーフォワード(PF)】
野口さくら(アイシン)
馬瓜エブリン(デンソー)
馬瓜ステファニー(エストゥディアンテス)
赤穂ひまわり(デンソー)
【センター(C)】
高田真希(デンソー)
「速さ、しつこさ、チームワークで世界で優位に立てると思っている。この3点を強みとして最大限に発揮できるように、チームを作っているし、そういう選手を選考した」と恩塚亨ヘッドコーチはオンライン会見で話した。「相手チームは私たちの速さを消すためにいろいろな手を使ってくると思うが、それを攻略するための戦術やユニットを組んだときに、PG4 人のパターンが強みを最大化できると考えた」とした。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。