卓球のノジマTリーグは3月24日、代々木第二体育館でプレーオフ最終日を迎え、女子決勝はレギュラーシーズン2位の日本生命が同1位の神奈川を3-0で下し2季ぶり5度目の優勝を飾った。
第1試合は笹尾明日香・麻生麗名ペアが、木原美悠・長崎美柚ペアに先手を取られたが2-1で逆転勝ち。昨年の世界選手権銅メダル、全日本王者を破り、チームに勢いをつけた。麻生のサーブ、笹尾の強打と持ち味を存分に発揮した。「緊張したけど、自分たちらしく楽しくできた」と笹尾。「相手は強いので向かっていった」と麻生。
第2試合はソン・メイヨウ(孫銘陽)が、パリ五輪代表に選ばれ進化を続ける張本美和を破った。世界最強の中国代表では補欠のソンだが、序盤からバックストレート、フォアストレートを連発し2セットを奪取。張本に1セットを返されたが、実力の高さを証明する粘りで勝利し、チームは王手をかけた。
そして、第3試合は、早田ひなが平野美宇と五輪代表対決。平野から第1、2ゲームを連取したが、第3ゲームを取り返された。その勢いのまま第4ゲームも押されたが、3-5から6連続得点で、同期のライバルを退けた。3月10日のシンガポールスマッシュでは1回戦でストレート負けを喫していただけに大一番での勝利は特別なものだった。
最後は両手を突き上げ何度もガッツポーズ。「リベンジを果たせてよかった。気が抜けたときに応援が聞こえて。他の人のために頑張れた。切磋琢磨(せっさたくま)して、日本のレベルを上げることが私たちにできること。また見に来たいと思ってもらえるだけでうれしい」日本代表のエースらしい言葉で熱戦を振り返った。
プレーオフMVPには笹尾明日香・麻生麗名ペアが選ばれた。
【ノジマTリーグ プレーオフ女子決勝】
日本生命レッドエルフ 3-0 木下アビエル神奈川
〇笹尾、麻生 2(5-11、14-12、11-8)1 木原、長崎
〇ソン 3(11-7、11-9、7-11、11-7)1 張本
〇早田 3(11-8、13-11、3-11、11-6)1 平野
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」ではこのプレーオフ決勝の激闘を5枚のカードで展開。ノジマTリーグの2023-24シーズンを締めくくるにふさわしいメモリアルなカードに仕上がった。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。