2022年のMLBドラフトでボルチモア・オリオールズから全体1位指名されたジャクソン・ホリデー内野手が4月10日、メジャーデビューを果たした。
ナンバーワンのプロスペクトにランクされていたホリデーはこの日の敵地フェンウェイパークでの対ボストン・レッドソックス戦に「9番・二塁手」で先発出場。3回の初打席は三振に倒れたが、3点差の6回無死二、三塁で迎えた第3打席では二塁ゴロで初打点をマークした。試合は7-5でオリオールズが逆転勝ちした。
ロッキーズなどで通算316本塁打を放ち、球宴に7度、選出されたマット・ホリデーさんを父に持つ。祖父はオクラホマ大野球部の監督を務め、叔父も元大リーガーという野球一家に育った。ルーキーイヤーはマイナーでAからAAAまで昇格し、2年目の今季、開幕11試合目でメジャー昇格を果たした。前日、AAAノーフォークの監督からメジャー昇格を告げられ、すぐに父に報告。リッチモンド空港からボストンへ乗り込んだ。
背番号は父も着けた「7」。オリオールズでは「鉄人」カル・リプケン内野手の弟ビリー・リプケン内野手が引退した1988年以来、空き番となっていた。同じ野球一家のリプケン家が、ホリデー家の次世代に譲りたい意向を尊重しての措置だった、という。
「緊張はしなかった。長い間、ここで、プレーするために生まれてきたと感じていたし、これからもやれると思う」と20歳は瞳を輝かせた。
TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」では早速、ホリデーのデビューカードの発注をスタート。抽選で当たるシリアルナンバー入りの色違いパラレルにくわえ、背番号7をメーンにしたイメージバリエーションも発表した。125枚以内の限定で作られる、試合で使用したベースをはさみ込んだ「ベースカード」のブラインドパックは発売後、すぐに完売した。
さらに、注目されるのがこのカードがルーキーカードとして認められる「RC(ルーキーカード)」ロゴが記載されていることだろう。昨年までのパターンだと開幕ロースターに入った新人選手のカードにだけ、付けられることを許された「RC」ロゴ。今回のようにシーズン途中での昇格は独自の「CALL UP」マークが付いていた。
ルーキーカードはそれ以降のカードに比べ、取引価格でも高い評価を受ける。今後、発売される同社の「SERIES 2」や「UPDATE」に収録されるだろうホリデーのカードがルーキーカードになるのか、話題になりそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。