ドジャース・大谷翔平選手が4月21日、日本人選手最多記録を更新する通算176号をマークした。
この日、ドジャースタジアムでの対メッツ戦に「2番・DH」でスタメン出場。両軍無得点の3回1死一塁、ハウザーの131キロのスライダーを本拠地の右翼席上段へ豪快に打ち込んだ。打球速度は177キロ、飛距離は128.9メートル。8試合ぶりの今季5号は、松井秀喜さん(ヤンキースなど)に並んでいたMLB日本人最多本塁打記録を更新するMLB通算176号となった。
ドジャースタジアムの電光掲示板には「176」の数字が表示され、大歓声に包まれた。その中を気持ちよさそうに、背番号17はダイヤモンド一周。自然と出たポーズだったのだろう。右手人差し指で、空を指した。
大谷の先制2ランが勝利打点となり、チームは10-0で大勝し連敗も3で止めた。大谷は2安打を記録し、7連続試合ヒット。打率は.368まで上がった。
「素直にうれしいですし、ちょっと前回のホームランから(時間が)かかってはいるので。早く打ちたいなとは思いつつ、きょう打てたのでまず。安心と喜びがあるかなと思います。最近になってどのくらい松井さんが実際に打っていたのか知ったので、はじめからという訳ではなかったですけど。知ってからは目標にしてましたし、早く打ちたいなと思っていました」と試合後、大谷は大記録達成にもいつも通り、さわやかに答えた。
次の目標はプレーオフ進出か?と聞かれると「そうですね、その前に(ロバーツ)監督の記録を抜きたいなと思います。フフフ」と茶目っ気たっぷりに答え、ここでも大谷らしさを発揮。ドジャースの日本生まれの選手の通算ホームラン記録は7本。母親が日本人で沖縄生まれのロバーツ監督(MLB通算23本塁打)が保持している。
大谷の戦いはまだまだ、続く。「個人的にはもっともっとたくさん打つつもりでいる。個人的には特別な1本でしたけど、これからシーズンはどんどん続いていく。あしたはオフですけど、ロードに行ってゲームは続いていく。早く切り替えて次に臨みたいなと思います」と最後に表情を引き締めた。
大谷のメモリアル弾を記念してTOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」も早速、カードの受注をスタート。人差し指を空に向けたイメージバリエーションも英語、日本語の名前表記の2種類がある豪華な展開となったこともあり、34,423枚の申し込みがあった。今季、発行された大谷の「TOPPS NOW」ではドジャースでのデビュー戦の44,476枚に続くもので、松井さんの記録に並んだ175号の16,679枚の2倍以上という驚きの数字となった。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。