カブス・今永昇太投手が5月1日、ニューヨークのシティフィールドでの対メッツ戦に先発し、5勝目をマークした。開幕から先発で無傷の5連勝は、日本人では6連勝した2002年の石井一久(ドジャース)、14年の田中将大(ヤンキース、現東北楽天)に続き、3人目の快挙となった。
初の中4日のマウンドでの快投だった。7回で87球を投げて3安打無失点。7三振を奪い、防御率は0.78でナ、ア両リーグトップに躍り出た。
2回1死一、二塁のピンチもスプリットで遊ゴロ併殺打に抑えた。「あそこは、前後系のスプリット。あまり落とし切ると三塁線や三遊間が怖いなと思ったので、前に飛ばしてくれと思っていた」と緻密な計算通りの結果になった。4回は、通算200本塁打のアロンソ、通算350本塁打のマルティネスから連続三振を奪い、敵地のスタンドを黙らせた。
デビューから6試合で防御率0.78は、MLB史上4番目に低い数字で「想像していたより良い数字が並んでいますが、1
試合1試合、振り返ってみると、紙一重の勝負どころでたまたま拾ってきたところがある。これを一年間やれたら最高だけど、そうもいかない場所(メジャー)だと思っている。よりレベルの高い相手が現れた時にそれを乗り越える努力をしていきたい」と「投げる哲学者」らしく冷静に自身を分析した。
これで、TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」も5戦連続での発行になった。この5勝目のカードには5,319枚の申し込みがあった。これまでの4枚の発行枚数は
初勝利(4月1日 対ロッキーズ戦 6回2安打無失点)=6,785枚
2勝目(4月14日 対マリナーズ戦 5回1/3 5安打1失点)=2,752枚
3勝目(4月21日 対マーリンズ戦 6回 5安打3失点)=2,601枚
4勝目(4月27日 対レッドソックス戦 6回1/3 5安打1失点)=4,593枚
徐々に今永のすごさが周知されてきたことを証明するかのような発行枚数の変遷となった。4月は4勝0敗、防御率0.98で4月の月間新人王にも選出。早くも、レギュラーシーズンの新人王の声もかかるサウスポーの快進撃が「TOPPS NOW」でも止まらない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。