日本バスケットボール協会は4月30日、パリ五輪に出場するバスケットボール女子日本代表(FIBAランキング9位)の候補選手23名を発表した。
今回の候補メンバーには、2月の世界最終予選(OQT)でパリ五輪出場権獲得に貢献した馬瓜エブリンと馬瓜ステファニーの姉妹や、宮崎早織、赤穂ひまわり、WリーグMVPにも輝いた髙田真希らが順当に選出された。
Wリーグ初優勝を果たした富士通レッドウェーブから林咲希、町田瑠唯、宮澤夕貴、内尾聡菜、林真帆の最多5名を選出。今シーズンのWリーグで個人タイトルを獲得した選手では、ベスト5を受賞した渡嘉敷来夢が選外となった。
最年少の絈野夏海から最年長の吉田亜沙美まで、平均年齢25.8歳、平均身長173.7センチのメンバー構成。センター登録は髙田と朝比奈あずさの2名で、ポイントガード(PG)7名が招集された。
今回の候補選手は、5月6日から行われる第1次強化合宿に参加。同合宿にはジョシュア ンフォンノボン テミトペとWリーグの今季の新人王のイゾジェ・ウチェがサポート選手として参加する。
【パリ五輪バスケットボール女子日本代表候補】
吉田亜沙美(PG・アイシンウィングス)
髙田真希(C・デンソーアイリス)
町田瑠唯(PG・富士通レッドウェーブ)
宮澤夕貴(PF・富士通レッドウェーブ)
本橋菜子(PG・東京羽田ヴィッキーズ)
林咲希(SF・富士通レッドウェーブ)
馬瓜エブリン(PF・デンソーアイリス)
宮崎早織(PG・ENEOSサンフラワーズ)
川井麻衣(SG・トヨタ自動車アンテロープス)
内尾聡菜(SF・富士通レッドウェーブ)
赤穂ひまわり(PF・デンソーアイリス)
馬瓜ステファニー(PF・MOVISTAR ESTUDIANTES)
オコエ桃仁花(PF・UC Capitals)
木村亜美(PG・デンソーアイリス)
山本麻衣(PG・トヨタ自動車アンテロープス)
梅木千夏(SG・トヨタ自動車アンテロープス)
東藤なな子(SF・トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
野口さくら(PF・アイシンウィングス)
平下愛佳(SG・トヨタ自動車アンテロープス)
林真帆(SF・富士通レッドウェーブ)
朝比奈あずさ(C・筑波大3年)
都野七海(PG・トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
絈野夏海(SG・東京医療保健大1年)
5月7日には都内で合宿を公開。恩塚亨監督は21年の東京五輪銀メダルメンバーの司令塔の町田への大きな期待を口にした。「周りを生かすのが彼女の一番の強み。判断の速さ、パスの正確性は特別なものがある」と話した。
町田は東京五輪でアシスト王に輝いて銀メダル獲得に貢献。WNBA挑戦やケガなどの影響もあり、五輪後は日本代表の試合に出場していない。昨年12月に左足首を負傷し、パリ五輪切符を獲得した2月の世界最終予選(OQT)も事前合宿までの参加。監督就任後、初めて同じコートに立つ恩塚監督は「リハビリしながらチーム練習は見ていてくれたので、積み上げはある」とした。
指揮官の期待通り、町田がパリの星となれば、元々、人気のあった町田のトレーディングカードのブレークは間違いない。WNBAのルーキーカードも再び、脚光を浴びそうだ。
合宿には代表候補メンバー23名のうち、馬瓜ステファニーを除く22名が参加。金メダルへ向けて、最終的に12名の代表メンバーが決まる。パリ五輪で日本代表はC組に入り、7月29日に東京五輪覇者の米国(世界ランキング1位)、8月1日にドイツ(同19位)、8月4日に欧州選手権覇者ベルギー(同6位)と対戦する。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。