NBAスパーズのビクトル・ウェンバンヤマが5月6日、今季の新人王に選出された。
2023年ドラフトの全体1位でスパーズに入団したウェンバンヤマは今季、1試合平均で21.4得点、10.6リバウンド、3.9アシスト、1.2スチール、3.6ブロックを記録。得点、リバウンド、ブロックの3項目でデビューイヤーの選手の中でトップだった。
アシストがルーキー4位で、スティールでも2位とオールラウンドなスタッツを残し、新人ながらブロックでリーグトップになったのは1985-86シーズンのマヌート・ボル(平均5.0本)以来初。
平均出場時間が30分未満ながら20.0得点に10.0リバウンド、3.0ブロック以上を記録したNBA史上初の快挙を達成。さらに、1シーズンで計1500得点、700リバウンド、250アシスト、250ブロック、3ポイントシュート成功100本超えをクリアしたNBA史上初の選手にもなった。
スパーズの選手で新人王に輝いたのは、1989-90シーズンのデイビッド・ロビンソン、1997-98シーズンのティム・ダンカンに次いでウェンバンヤマが球団史上3人目だった。
99人の投票者全員から5ポイントが加算される1位票を獲得し、満場一致の選出。これは2015-16シーズンのカール・アンソニー・タウンズ(ティンバーウルブズ)以来、NBA史上わずか6人目の快挙となった。
【2023-24シーズン 最優秀新人賞 投票結果】
1位.ビクター・ウェンバンヤマ(スパーズ):495ポイント(99)
2位.チェット・ホルムグレン(サンダー):計295ポイント
3位.ブランドン・ミラー(ホーネッツ):計86ポイント
4位.ハイメ・ハケスJr.(ヒート):10ポイント
5位.ブランディン・ポジェムスキー(ウォリアーズ):4ポイント
6位.デレック・ライブリー2世(マーベリックス):1ポイント
※カッコ内の数字は1位票獲得数
ウェンバヤンマはトレーディングカードでもすでにスーパースターになっている。ネットオークション「ebay」では4月8日にPANINI「2023 Prizm」の25枚限定「MOJO PRIZM」(PSA10)が30,107ドル(約472万円)で落札された。MINTモールで現在、出品されている最高額はPANINI「2023 Court Kings」の49枚限定「Self Expression / Violet」(PSA10)の180,000円。新人王獲得で、ルーキーカードの価値が上がるのは確実となった。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。