NBAは5月8日、2023-24シーズンの最優秀選手賞(MVP)に、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが選出されたことを発表した。
セルビア出身の29歳がMVPを受賞するのは2020-21、2021-22シーズンに続き、直近4シーズンで3度目。昨シーズンにナゲッツを球団史上初優勝へ導き、ファイナルMVPに選ばれた。
これまでにNBAのMVPを3度以上、手にしたのはカリーム・アブドゥル・ジャバー(ロサンゼルス・レイカーズほか=6度)、マイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズほか=5度)、ビル・ラッセル(ボストン・セルティックス=5度)、ウィルト・チェンバレン(フィラデルフィア・ウォリアーズほか=4度)、レブロン・ジェームズ(レイカーズ=4度)、アービン“マジック”ジョンソン(レイカーズ=3度)、ラリー・バード(セルティックス=3度)、モーゼス・マローン(ヒューストン・ロケッツほか=3度)とヨキッチの9人しかいない。
現役ではステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス=いずれも2度)を抜き、ヨキッチはレブロンに次ぐ単独2位へと浮上した。
万能型ビッグマンと呼ばれるヨキッチは、キャリア9年目の今シーズンは79試合に出場して平均26.4得点12.4リバウンド9.0アシスト1.4スティールにフィールドゴール成功率58.3パーセントをマーク。1試合平均得点はリーグ10位、リバウンドが同4位、アシストでは同3位、フィールドゴール成功率は同10位。68回のダブルダブルと25回のトリプルダブルは、いずれもリーグ2位にランクインした。
1シーズンで2000得点、900リバウンド、700アシストをクリアしたことで、ヨキッチは1961-62シーズンのオスカー・ロバートソン(シンシナティ・ロイヤルズほか)に次いでNBA史上2人目の快挙となった。
今シーズンのナゲッツは、ウェスタン・カンファレンス2位の57勝25敗でレギュラーシーズンを終えた。
【2023-24シーズン MVP投票結果】
1位 ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ):計926ポイント(79)
2位 シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(サンダー):計640ポイント(15)
3位 ルカ・ドンチッチ(マーベリックス):計566ポイント(4)
4位 ヤニス・アデトクンボ(バックス):計192ポイント(1)
5位 ジェイレン・ブランソン(ニックス):計142ポイント
6位 ジェイソン・テイタム(セルティックス):計86ポイント
7位 アンソニー・エドワーズ(ウルブズ):計18ポイント
8位 ドマンタス・サボニス(キングス):3ポイント
9位 ケビン・デュラント(サンズ):1ポイント
※所属チーム名は略称、カッコ内の数字が1位票獲得数。1位票は10ポイント、2位票は7ポイント、3位票は5ポイント、4位票は3ポイント、5位票は1ポイントが与えられた。
ヨキッチのトレーディングカードはMINTモールでPANINI「2019-20 National Treasures」の1枚限定「Lasting Legacies Super Prime」が280,000円で売買されたほか、MINT VAULTの委託品通販でPANINI「2021-22 One and One」の「One and One Downtown」が139,000円で出品されるなど、 高い市場価格の評価を受けている。