エポック社の「2024 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS ROOKIES & WINNERS」が6月1日に発売される。
総勢21名のルーキー選手と、昨年のJLGPAのトーナメント優勝者がラインナップ。収録全選手の「オーセンティックオートグラフカード(直筆サインカード)」、ルーキー選手たちのウエアを挟み込んだ「メモラビリアカード」などのシリアルナンバー入りカードを収録したほか、「メモラビリアカード」は清本美波(ジェイテクト)、馬場咲希(サントリー)をはじめとしたルーキー全選手、通常版のほかに「HEROINE(ヒロイン)メモラビリアカード」(ビッグジャージー)も揃えた充実の内容だ。
制作を担当したエポック社カード事業部のKさんに今年のカードの魅力と特長を聞いた。
-今年の「女子ゴルフカード」の注目ポイントは?
Kさん「女子ゴルフカードも5年目に入ってお客様も目新しさを求めている、という声を聞きまして、新しい取り組みにチャレンジしています。まず、一番大きな変化は、今作で初めてのサインカードのワンオブワンを作りました。今までは、サインもジャージーもあまりパラレル版を作っていなかったのですが、今回は通常の縦型サインのパラレル版のほかに、デザイン・写真違いの横型のカードとそのパラレル版として、その横型のワンオブワンを作りました。女子ゴルフカードでワンオブワンという1枚しかないカードを作ったのはこれが初めてになります」
-昨年版に比べて、ほかに変化は?
Kさん「レギュラーカードには、人気のプロモーションカードのように、選手のインスクリプション(添え書き)とサインをプリントしたカードをパラレル版としても収録しました。インスクとサインはプロモーションカードとは色味を変えて特別感を出しています。また、今までは通常版だけだったウエアカードを、ビッグジャージーにして少しデザインを変えたものを数量限定で入れたり、馬場さんや清本さんなどの人気のルーキー21選手の写真をアップにしたFace In FOCUSカードをレギュラーパターンで入れたりして、前作までの女子ゴルフカードの印象を一新した内容になっています」
-デザインにこだわりは?
Kさん「このシリーズは新人やプロとして初めてカードになる選手がメインになるので、今回のパッケージは初々しさが伝わるようにポップでかわいい印象に仕上げました。昨年までとは印象がガラリと変わってびっくりするファンの方もいるのではないでしょうか」
-今年もレジェンドのカードが?
Kさん「もちろん、今回も入っています。年間6戦ほど行われているレジェンズツアーから、今回はその優勝者から5名が対象になっています。注目は福嶋晃子さんの妹・浩子さんがラインナップされ、往年の女子ゴルフファンも見逃せない内容になっています。いずれは岡本綾子さんや宮里藍さんといったたくさんのレジェンドの皆さんもカード化できたら嬉しいですね」
-女子ゴルフのトレーディングカードを作る上での苦労は?
Kさん「たくさんの選手とカード制作についてのやりとりがあるので、選手のデータを正確に載せることがとても大変な作業です。間違った情報を載せないために、選手や所属事務所の方と密に連絡をとって、作成時点の最新情報を掲載しています。また、写真についても、ウエアのデザインや露出度など、選手にも納得していただける1枚になるように気を付けて選んでいます」
-カードショップ以外にもJLPGAのツアー会場でも購入できるようですね?
Kさん「はい、ギャラリーに来ているファンのみなさんへ向けて、ツアー会場でも販売予定です。選手もカードにサインをしてファンの方に渡すこともあるようで、かなり喜んでいただいている、と聞いています。プロゴルファーを目指す子どもたちの中には、憧れの選手からカードをもらって嬉しくて泣いてしまったお子さんもいるそうです」
-次は「TOP PLAYERS」ですが、どのような内容になりますか?
Kさん「例年通り、トッププレイヤーズのカードで、前作までと同様にランキング上位の選手が中心になる予定です。これはメルセデス・ランキングだけでなくクォリファイングトーナメントの上位になると入るQTランキングも対象にしていて、ここにKLGPA(韓国女子ゴルフ)で2022年に広報モデルを務めていた宋佳銀(ソンガウン)さんなど、ルーキーも4名ほど入ります。現在までにJLGPAツアーで優勝した選手や、米ツアーに参戦中の選手にも絶賛交渉中なので、楽しみにしていただきたいです。また、今回の第一弾にはないGEMカードも第二弾では制作予定です。ただし、第一弾のラインナップとは選手の重複は少なく、馬場さんや清本さんは『TOP PLAYERS』には入らないので、ぜひ第一弾で手に入れてほしいと思います」
聞き手:Kumin(ライター=トレカジャーナル編集部)