フランス代表FWキリアン・エムバペがレアル・マドリードとの契約書にサインしたことが6月3日までに明らかになった。
海外の各メディアの報道によると、エムバペは今年2月にRマドリードと口頭で移籍に合意。5月にパリサンジェルマン離脱を表明。15度目の欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝を決めたRマドリード加入が確実視されていたが、すでに契約書にサインを済ませており、来週中には正式に発表される見込みだという。
契約は5年と見られる。年俸は1500万ユーロ(約25億8000万円)で、パリSG時代の7200万ユーロ(約123億8400万円)の約5分の1となるが、フリーエージェントとなったため、移籍金はなし。Rマドリードからの契約金1億5000万ユーロ(約258億円)を得て、5年間の年俸と合わせて総額2億2500万ユーロ(約387億円)を手にすることになった。
現在、25歳のエムバペは16歳で、2015年にモナコでプロデビュー。2017年にパリSGに買取オプション付きのレンタル移籍を果たすと、今季までに308試合に出場して256ゴールを記録。7シーズンの所属で同クラブ史上最高得点記録保持者となった。
フランス代表としては2018年のFIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会でクロアチアを相手に25メートルの豪快なミドルを決めて、1958年のブラジル代表FWペレ以来、史上2人目となる「10代のW杯決勝ゴール」を達成して、フランス代表の優勝に貢献。2022年のW杯カタール大会では決勝でアルゼンチンに敗れたが、1966年のイングランド代表FWジェフ・ハースト以来となる「決勝ハットトリック」で、この大会8得点とし得点王に輝いた。
エムバペのトレーディングカードと言えば、PANINI「2018 PRIZM World Cup」の1枚があまりにも有名。2021年にはMINTモールでパラレル版「Silver Prizm」のPSA10が1,500,000円で出品されていたことがある。だいぶ、落ち着いた感のあるエムバペのカードだが、今回の新銀河系軍団入りで、再び、市場価格の上昇が期待できそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。