NBAロサンゼルス・レイカーズのレジェンド、ジェリー・ウェストさんが6月11日に天国へ旅立ったことがわかった。86歳だった。米国の各メディアが報じた。
ウェストさんは1960年のNBAドラフト全体2位でレイカーズに入団。シュートの名手としてチームをけん引し、1969年にはNBAファイナルに進出してチームは敗れながらもファイナルMVPを獲得。チームが敗れてファイナルMVPを獲得した唯一の選手でもある。1972年にはチームをNBA優勝に導いた。
ここ一番で勝負強さを発揮することから「ミスター・クラッチ」と呼ばれた。14回のオールスター選出、5度のオールディフェンシブチームに選出、1970年には得点王にも輝いた。
背番号「44」はレイカーズの永久欠番となっている。
引退後には1979年からレイカーズのGMを務めて、1980年代には5度の優勝を果たした。その後、1996年にシャキール・オニールとコービー・ブライアントのコンビを結成させて、2000年からのレイカーズを3連覇に導いた。その後、グリズリーズとウォリアーズのフロントとしても働き、2017年からクリッパーズの球団最高顧問に就任。2021年には西カンファレンス決勝進出に貢献した。
1979年に選手として、2010年に1960年のアメリカ代表五輪チームのメンバーとしてバスケットボール殿堂入りを果たし、今年は「貢献者」として3度目の殿堂入りを果たす予定だという。
ウェストさんはトレーディングカードでもその雄姿を残しているが、何よりも、1 of 1カードの代名詞ともいえる「ロゴマン」のモデルになった、と言われている。1969年に初めて導入されたNBAのロゴはウェストさんの写真を基に作成されて、そのロゴは今でもほとんど変わっていない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。