「ニチレイレディス」の最終日が6月15日、千葉県千葉市・袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コースで行われ、64で回った岩井明愛(Honda)が通算13アンダーの203として今季2勝目をあげた。2位タイの佐久間朱莉(大東建託)、小祝さくら(ニトリ)にわずか1打差、劇的な逆転での通算5勝目だった。
最終日、首位の竹田麗央(ヤマエグループHD)と3打差の5位タイでスタートした岩井明は、7番から4連続バーディーを決めてその差を徐々に詰めた。首位争いが大混戦となったが、14番でバーディーを奪うと、最後まで攻め続けた。16、17番でバーディー、さらに18番で3メートルのパットを沈めて3連続バーディーでフィニッシュ。9バーディー(1ボギー)の怒涛のバーディーラッシュでスコアを8伸ばして逆転Vを決めた。
大接戦を優勝で飾った岩井明は、ガッツポーズで喜びを全身で表した。優勝インタビューでは、「今年2勝目できて良かったです。今週を通して、岩井明愛のタオルを持ってくださる方が何人かいて、すごいうれしくて頑張ろうという気持ちになれました。いつも応援ありがとうございます。今季まだまだ試合続きますので、体調を崩さず皆さんに元気を届けられるように頑張っていきたいと思います」と暑さに負けず、熱心に応援してくれたファンへメッセージを届けた。
妹の岩井千怜(Honda)との岩井ツインズとして実力も人気も高い。今シーズンは岩井千が母の日、岩井明が父の日に優勝を決め、ツアーに帯同する両親にこれ以上ないプレゼントを贈った。父からは楽しくプレーをすること、笑顔でプレーをすることを常に言われている、という。岩井明は公式SNSで「優勝することが出来ました。最高の父の日プレゼントになったと思います。いつもありがとう」と感謝を伝えた。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」から、今季2枚目になる岩井明のカードが販売された。1枚目のピンクのウェアとは対照的に、父の日にちなんだブルーのウェアとイエローのリストバンドがグリーンに映えるカードになった。
来週は米国ワシントン州・サハリー・カントリー・クラブで行われる全米プロ選手権第3戦「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」に姉妹で挑戦する。ここで上位をキープし、パリ五輪出場へ、五輪カードへつなげたい。
Kumin(ライター)
あらゆるスポーツとディズニーを愛するトレカ女子。トレカジャーナルでは女子ゴルフをメーンに担当しているが、好奇心旺盛でほかのスポーツにも興味津々。エポワン「ディズニー」のコンプリートを目指している。