日本サッカー協会(JFA)は3日、パリ五輪に出場するU―23(23歳以下)日本代表18人を発表した。GK小久保玲央ブライアン(23=ベンフィカ)、MF藤田譲瑠チマ(22=シントトロイデン)、細谷真大(22=柏)らがメンバー入りした。
大岩剛監督は、1968年のメキシコ大会以来のメダル獲得へ、2022年3月のチーム発足から6月の米国遠征まで、候補合宿も含めると計87選手を招集してきた。五輪は開催時期が国際Aマッチウイーク外で、海外組の招集には各クラブとの交渉が必須。選手選考は国際サッカー連盟(FIFA)へのメンバー提出期限ぎりぎりまで見極めた。「制限がある中で五輪に迎えるにあたり、最高の18人を選んだと思っている。今回も変わらず、今のベストのメンバーを招集したつもりです」と大岩監督は会見で選考のポイントを説明した。
MF松木玖生(21=FC東京)、MF山田楓喜(ふうき、22=東京V)、鈴木彩艶(21=シントトロイデン)は外れた。「選ばれた選手たちの話をしたい。昨日が登録の期限だった。昨晩スタッフでミーティングを開き、最終決定をした」と指揮官は語るにとどめた。
最大3人まで選出可能なオーバーエージ(OA)枠は2008年の北京五輪以来となる選出ゼロとなった。「オーバーエージも含め、今招集できる、今ベストだと思う選手を選出した。オーバーエージがいるいないは別として、今招集できる日本代表としてパリ五輪に向かっていきたい。(OA枠で)海外組の調整も進めてきたが、本人とクラブの意思の確認を取らないといけない。移籍の件もあり、五輪期間に了承を得るなどの交渉を進めるのは困難だった」とした。
「パリ五輪でファイナルに進むということをターゲットに進んできた。ファイナルで金メダルを奪う。一戦一戦戦っていきたい」と大岩監督は決意を口にした。
日本は1次リーグでパラグアイ(南米1位)、マリ(アフリカ3位)、イスラエル(欧州4位)とD組に入った。第1戦は7月24日午後7時(日本時間25日午前2時)からボルドーでパラグアイと、第2戦は27日午後9時(同28日午前4時)からボルドーでマリと、第3戦は30日午後9時(同31日午前4時)からナントでイスラエルと対戦する。
【パリ五輪 U―23日本代表】※数字は背番号
▶GK
1 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)
12 野沢大志ブランドン(FC東京)
▶DF
4 関根大輝(柏)
2 半田陸(G大阪)
16 大畑歩夢(浦和)
15 高井幸大(川崎F)
5 木村誠二(鳥栖)
3 西尾隆矢(C大阪)
▶MF
8 藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)
7 山本理仁(シントトロイデン)
6 川崎颯太(京都)
14 三戸舜介(スパルタ)
13 荒木遼太郎(FC東京)
▶FW
17 平河悠(町田)
18 佐藤恵允(ブレーメン)
10 斉藤光毅(ロンメル)
9 藤尾翔太(町田)
11 細谷真大(柏)
▶バックアップメンバー
GK 22 佐々木雅士(柏)
DF 21 鈴木海音(磐田)
MF 20 山田楓喜(東京V)
MF 19 佐野航大(NECナイメヘン)
サッカー日本代表のトレーディングカードといえば、エポック社「サッカー日本代表オフィシャルトレーディングカード スペシャルエディション」がある。東京五輪に合わせ、2021年版にはU-24代表、2020年版と2019年版にはU-22代表のカードを収録。サインカード、パッチカードなども封入された。今年9月にも発売が予定される2024年版には、今回のメンバーのカード収録が期待される。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。