バスケットボール男子日本代表の河村勇輝がNBAメンフィス・グリズリーズと「エキシビット10」契約に合意した。所属するB1リーグの横浜ビー・コルセアーズ(BC)が7月7日、発表した。
開幕前のキャンプ参加を想定した「エグジビット10」は2017年に「2Way契約」制度と同時に導入されたもので、ドラフトなどでもれた若い才能が海外に流出するのを防ぐことが目的のひとつ。各チーム最大で6名の選手と契約でき、キャンプ参加後、シーズン開幕までにNBAと下部のGリーグを行き来することができる「2Way契約」に切り替えることが可能となる。
リーグで定められた最低年俸での1年間契約も契約事項に含まれているが、シーズン途中で契約が打ち切られても年俸は保証されない。2019年には馬場雄大がダラス・マーベリックスと、2020年には渡邊雄太がグリズリーズと「エグジビット10」を締結。渡邊はこの契約を機に、NBAで6シーズン、プレーした。また、前日には同じく日本代表の富永啓生も、インディアナ・ペイサーズと「エキシビット10」契約に合意している。
「グリズリーズからエキシビット10契約のオファーを受け、チャレンジする決心をしたことをご報告させていただきます。夢の実現に向けたチャンスをつかむことができました。しかしまだ正式な契約ではありませんので、今後より一層の努力をし、夢を実現させてきたいと思います」と河村は横浜BCを通じてコメントを発表した。
河村は横浜BCとは2025-26年シーズンまでの3年契約を結んだが、海外挑戦などの場合は、本人の意思を尊重する方針を示していた。
河村はこの日、東京・有明アリーナでのパリ五輪へ向けた日本代表の国際強化試合、対韓国戦に出場した。17得点、9アシストをマークして、88-80の勝利に貢献した。それでも、「まだまだ足りないことばかりだなというのが、やっぱり一番大きい。これが本番(パリ五輪)じゃなくてよかった、というのが正直な気持ち。やっぱりオフェンスもディフェンスも両方の面において、修正しなければいけない部分がたくさんあると思う」と厳しい表情で話した。
河村のグリズリーズ入りが実現すれば、脚光を浴びるのは、日本製のトレーディングカードになる。これまで、BBMからBリーグのカードが作られて、高い評価を得てきた。BBM「2024 B.LEAGUE 2023-24 1st Half」の20枚限定サインは「ヤフオク!」で150,000円で落札された。同50枚限定サインはMINTモールで65,000円で出品されている。さらにバンダイ「ツインウエハース」も今年からBリーグカードを封入。日本代表選手のカードを収録した「AKATSUKI JAPAN ツインウエハース」の箔サインカードも人気を集めている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。