「資生堂 レディスオープン2024」の最終ラウンドが6月24日、神奈川県横浜市・戸塚カントリー倶楽部西コースで開催された。大会2日目は大雨により中止、競技は3日間54ホールに短縮しての実施となり、桑木志帆(大和ハウス工業)が通算11アンダー、205で悲願のJLPGAツアー初優勝を飾った。昨年の同大会ではプレーオフで惨敗して悔し涙を流したが、1年越しのリベンジに成功した。
最終日、首位の堀琴音(ダイセル)と1打差の2位からスタートした桑木はなかなか調子が上がらなかったが、5番で12メートルのパットを決めてバーディーを獲得。その後、9番で15メートルのパットを難なく決めて単独トップに。堀琴と一進一退のトップ争いの攻防を繰り広げた。
12、16番でバーディーを獲って、1打リードで迎えた最終18番では「セーフティーにいったら負けると思ったので、チップインして引き離すぞというメンタルで打ちました」と、攻めのアプローチで3打目をピン横50センチにつけると、ウイニングパットを華麗に沈めた。最終的にバーディー4つ、ボギー1つで回ってスコアを3つ伸ばした桑木が優勝を決めた。
優勝スピーチでは「去年の忘れ物を取りにこられて本当に良かった。初優勝まで長く感じましたが、2勝、3勝と勝利を重ねていけるようにがんばります」と話した。
また、公式SNSでは「初優勝を挙げることが出来ました。去年のリベンジを果たせたこと、とっても嬉しく思います。やっとやっと掴んだ優勝ですが、まだ実感はありません。子供の頃から夢見ていたツアー優勝ですが、ここが通過点だと思い、複数回優勝目指してこれからも頑張ります。来週は北海道。また気を引き締めて頑張ります」とコメントを発信した。
桑木は4歳で、父の影響でゴルフを始めると、小学生で試合に出場して「岡山県ジュニアゴルフ選手権」で優勝。さらに、中学3年・高校1年で「中国女子アマチュアゴルフ選手権」を2連覇、高校3年で石川遼主催「The “One” Junior Golf Tournament」でも優勝を決め、その名が全国のゴルフファンに知られた。
2021年6月にプロテスト合格して、同年12月に開催されたステップアップツアー「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」でプレーオフを制して優勝。そして、2024年「資生堂 レディスオープン」でJLPGAツアー初優勝を飾った。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」から、桑木の初優勝を記念したカードが発売中。両手を高く掲げて全身で初優勝の喜びを表現している写真が印象的だ。「EPOCH 2022 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS TOP PLAYERS」にルーキーカードが収録され、プロモカードには「笑顔で優勝を目指します」とインスクリプションを書いた。昨年のこの大会の悔し涙を最高の笑顔に変え、インスクも実現した。
Kumin(ライター)
あらゆるスポーツとディズニーを愛するトレカ女子。トレカジャーナルでは女子ゴルフをメーンに担当しているが、好奇心旺盛でほかのスポーツにも興味津々。エポワン「ディズニー」のコンプリートを目指している。