日本バスケットボール協会(JBA)は6月25日、パリ五輪に出場する女子日本代表のロスター12名(内定選手)を発表した。
キャプテンの林咲希やWリーグMVPの髙田真希、馬瓜エブリンと馬瓜ステファニーの馬瓜姉妹ら、主力選手が順当に選出され、チーム最年長36歳の吉田亜沙美もメンバー入り。
今年2月に行われた「FIBA女子オリンピック世界最終予選(OQT)」のメンバーに入っていなかった町田瑠唯、宮澤夕貴、東藤なな子も本戦出場の切符を掴み、前回の東京五輪では3人制の日本代表だった山本麻衣と馬瓜ステファニーも含め、12名全員がオリンピック経験のある選手という顔ぶれになった。
6月20、21日に行われた強化試合・オーストラリア代表との2連戦に参加していたメンバーからは、川井麻衣、内尾聡菜、野口さくら、平下愛佳の4名が外れた。
山本麻衣と本橋菜子はシューティングガード(SG)登録で、12名の平均身長が173.6センチという布陣になった。
今回、JBAから発表されたメンバーは、五輪本番に出場する「内定選手」。日本オリンピック委員会の選手団認定を経て、正式に出場メンバーが確定する。
【女子日本代表のパリ五輪内定選手】
▶PG
吉田亜沙美(JBA)
町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)
本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ)
宮崎早織(ENEOSサンフラワーズ)
山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)
▶PF
宮澤夕貴(PF=富士通レッドウェーブ)
馬瓜エブリン(デンソーアイリス)
赤穂ひまわり(デンソーアイリス)
馬瓜ステファニー(CASADEMONT ZARAGOZA)
▶SF
林咲希(富士通レッドウェーブ)
東藤なな子(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
▶C
髙田真希(デンソーアイリス)
女子日本代表の恩塚亨ヘッドコーチは「日本の強みを最大化するため、あらゆる状況を想定して12人を選考した。残された1か月、チーム一丸となって連係を深め突き詰めて課題を克服し、最高に成長して金メダルを獲得するためにすべてをかけて戦う」とコメントした。
パリ五輪予選ラウンドで、FIBAランキング9位の女子日本代表は7月29日に米国(同1位)、8月1日にドイツ(同19位)、同4日にベルギー(同6位)と対戦する。
バスケ女子日本代表のトレーディングカードは現在は予定が発表されていない。パリ五輪後に制作される可能性のある「TEAM JAPAN」カードや、BBMのオールスポーツカードに収録されることが期待される。さらに、パリ五輪での活躍次第では、さらなる新作カードの制作も考えられる。
「AKATSUKI=暁」とは「夜半過ぎから夜明け近くのまだ暗いころまで」を指し、現在では「明け方のやや明るくなった時分」をいう。
バスケットボール日本代表のニックネーム「AKATSUKI」のモチーフは、2016年からの展開でファン、関係者に親しまれ、FIBA女子ワールドカップ2022、FIBAワールドカップ2023、パリ五輪に向けて、5人制、3人制、男子、女子と様々なカテゴリーの日本代表を「AKATSUKI JAPAN」に統一した。
当初に掲げられた「日の出の勢い」をもって「バスケで日本を元気に」していく、日本を明るく照らす存在であることを、すべてのカテゴリーで目指し「選ばれた選手が誇りを持って世界と戦い、誰もが憧れ、応援したくなる日本代表をカテゴリの分け隔てなく、心を一つにして応援してほしい」という思いが込められている、という。
12人のヒロイン候補は出そろった。メダルへ、新作トレカへ、暁の出撃はまもなく、だ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。