「NBAドラフト2024」が6月26日、ニューヨーク州のブルックリンのバークレイズ・センターで開催され、初日は1巡目として計30選手がNBAチームから指名された。
アトランタ・ホークスから全体1位指名されたのは、フランス出身フォワードのザカリー・リザシェイ。続いてワシントン・ウィザーズがセンターのアレックス・サーを指名し、トップ2はいずれもフランス出身となり、昨年の全体1位指名ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)に続き、2年連続でフランス出身選手がトップ指名となった。
今年のドラフトで1巡目指名された30選手は下記のとおり。
【「NBAドラフト2024」 1巡目指名選手】※以降NBAのチーム名は略称、G=ガード、F=フォワード、C=センター
▶1位 ホークス→ザカリー・リザシェイ(JLブール【フランス】/F/フランス)
▶2位 ウィザーズ→アレックス・サー(パース・ワイルドキャッツ【オーストラリア】/C/フランス)
▶3位 ロケッツ→リード・シェパード(ケンタッキー大1年/G/アメリカ)
▶4位 スパーズ→ステフォン・キャッスル(コネチカット大1年/G/アメリカ)
▶5位 ピストンズ→ロン・ホランド(Gリーグ・イグナイト/G-F/アメリカ)
▶6位 ホーネッツ→ティジャン・サローン(ショレ・バスケット【フランス】/F/フランス)
▶7位 ブレイザーズ→ドノバン・クリンガン(コネチカット大2年/C/アメリカ)
▶8位 スパーズ→ロブ・ディリングハム(ケンタッキー大1年/G/アメリカ)※トレードでウルブズへ移籍
▶9位 グリズリーズ→ザック・イディー(パデュー大4年/C/カナダ)
▶10位 ジャズ→コディ・ウィリアムズ(コロラド大1年/G-F/アメリカ)
▶11位 ブルズ→マタス・ブゼリス(Gリーグ・イグナイト/F/アメリカ)
▶12位 サンダー→ニコラ・トピッチ(KKツルヴェナ・ズヴェズダ【セルビア】/G/セルビア)
▶13位 キングス→デビン・カーター(プロビデンス大3年/G/アメリカ)
▶14位 ブレイザーズ→カールトン・キャリントン(ピッツバーグ大1年/G/アメリカ)※トレードでウィザーズへ移籍
▶15位 ヒート→ケレル・ウェア(インディアナ大2年/C/アメリカ)
▶16位 シクサーズ→ジャレッド・マケイン(デューク大1年/G/アメリカ)
▶17位 レイカーズ→ダルトン・コネクト(テネシー大4年/G-F/アメリカ)
▶18位 マジック→トリスタン・ダ・シルバ(コロラド大4年/F/ドイツ)
▶19位 ラプターズ→ジャコービー・ウォルター(ベイラー大1年/G/アメリカ)
▶20位 キャバリアーズ→ジェイロン・タイソン(カリフォルニア大3年/F/アメリカ)
▶21位 ペリカンズ→イブ・ミッシ(ベイラー大1年/C/カメルーン)
▶22位 サンズ→ダロン・ホルムズ2世(デイトン大3年/C/アメリカ)※トレードでナゲッツへ移籍
▶23位 バックス→AJ・ジョンソン(イラワラ・ホークス【オーストラリア】/G/アメリカ)
▶24位 ニックス→キーショーン・ジョージ(マイアミ大1年/F/スイス)※トレードでウィザーズへ移籍
▶25位 ニックス→パコム・ダディエ(Ratiopharm Ulm【ドイツ】/F/フランス)
▶26位 ウィザーズ→ディロン・ジョーンズ(ウィーバーステイト大4年/G/アメリカ)※トレードでニックスを経てサンダーへ移籍
▶27位 ウルブズ→テレンス・シャノンJr.(イリノイ大4年/G/アメリカ)
▶28位 ナゲッツ→ライアン・ダン(バージニア大2年/F/アメリカ)※トレードでサンズへ移籍
▶29位 ジャズ→アイザイア・コリアー(サザンカリフォルニア大1年/G/アメリカ)
▶30位 セルティックス→ベイラー・シャイヤーマン(クレイトン大4年/F/アメリカ)
19歳のリザシェイは204センチ88キロのフォワード。昨シーズン、JLブールでフレンチリーグとユーロカップであわせて平均11.1得点4.0リバウンドを残した。「ありがたいことさ。すごくワクワクしている。今はいろんな気持ちや感情が入り混じっている。僕はものすごく恵まれている」とリザシェイは、いの一番指名されたことに喜びを隠せなかった。
「これから起ころうとしていることが本当に楽しみ。チームを助けるために、自分のベストを尽くしたい。素晴らしい選手たちと一緒にコートへ立つためなら、どんなことだってやる準備はできている」とリザシェイ。昨年のドラフト全体1位指名でサンアントニオ・スパーズへ入団したフランス出身のビクター・ウェンバンヤマが新人王に輝いただけに、期待は大きい。
注目のNBAドラフトだけに、トレーディングカード界も早速、対応。トレカの制作・販売の権利を持つPANINI社のオンデマンドカード「PANINI Instant」からは1位指名選手のカードが早速、作られたほか、ドラフト指名前ということでチームのロゴマークなしで、TOPPS社がオンデマンドカード「TOPPS NOW」もカードを制作。こちらはブラインドパックで各カラーパラレルを封入した直筆サインカードも発売した。
TOPPS社は大学スポーツのトレカに力を入れており、サーは大学時代のカードを早くから制作。リザシェイはプロ入り前のカードとして「Bowman Chrome Univercity」などにカードを収録してきた。そして、今回は、昨年のウェンバンヤマのドラフト指名時の写真とのコンボカード、サーも含めた3人のフランス出身ドラフト1位選手のトリオカードも作った。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。