パリ五輪は7月27日、第2日が行われ、シャン・ド・マルス・アリーナでの柔道の女子48キロ級決勝で角田夏実(SBC湘南美容クリニック)がバーサンフー・バブードルジ(モンゴル)を破り、金メダルに輝いた。
今大会で日本勢第1号となるメダルは最高の色だった。さらに、日本勢にとって夏季五輪通算500個目というメモリアルなメダルになった。
得意のともえ投げで今年の世界女王から技ありを奪うと、最後まで攻め続けて「優勢勝ち」を勝ち取った。
女子48キロ級の金メダル獲得は、2004年アテネ五輪の谷亮子(旧姓・田村)以来。谷さんが初出場で銀メダルを手にしたバルセロナ大会の4日後に、角田は産まれた。「本当にずっとここを目指してやってきたので、やっぱりコーチが喜んでくれたことが一番うれしかったです」
2022年に中国・杭州で行われた第19回アジア競技大会でも金メダルを獲得。各国の強豪から徹底にマークされる存在になった。「途中なかなかかからなくなったり、対策をされているなっていう部分もあったんですけど、最後まで自分を信じて戦おうと思いました」
初めての五輪で栄冠をつかんだ。「本当にいつもの大会とは全然違って、プレッシャーや不安が多かったんですけど、ここでひとつ成長できたかなと思います。(日本勢第1号のメダルについては)ずっと目をそらしてきたんですけど、現実になってよかったです」
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」ではパリ五輪でメダルを獲得した日本人選手、チームのカード「TEAM JAPAN オフィシャルトレーディングカード パリ2024オリンピックメダリストシリーズ」を制作することを発表した。角田の金メダルのカード化は間違いないだろう。
アジア大会で金メダルを獲得した際には「EPOCH-ONE」になった角田。夢の舞台で金メダルも、トレカも再現してみせた。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。