「大東建託・いい部屋ネットレディス」の最終ラウンドが7月21日に、福岡県糸島市のザ・クイーンズヒルゴルフクラブで行われ、川﨑春花(村田製作所)が、通算28アンダー、260で7日の「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」の優勝に続き、2試合連続優勝を勝ち取った。川崎にとって今季2勝目は通算4勝目となった。最終日には8バーディー、ノーボギーの64でまわり、JLPGAツアー史上、4日間72ホールで最少ストローク記録を大幅に更新した。
最終日、単独首位の川﨑は1打差で2位の三ヶ島かな(ランテック)、パリ五輪代表の山下美夢有(加賀電子)とともに最終組でスタートした。前半は三ヶ島や山下と激しいデッドヒートを繰り広げて三ヶ島に首位を譲る場面もあったが、13番でバーディーを決めて再び単独首位に立った。後半は15番・16番・17番の3連続を含む5バーディーをとって頭ひとつ抜け出すと、最終的に2位の山下に4打差をつけて優勝。優勝が決まった瞬間、キャップのつばを触りながらギャラリーに向けて頭を下げて挨拶をしたのが川﨑らしい印象的なシーンのひとつだった。
優勝後には「目の前の目標をコツコツと、のスタイルを崩さずに、5勝目をあげられるように日々努力していきますので、応援よろしくお願いします」と語った。また、公式SNSでは「JLPGAツアー4勝目をあげることができました。また、2戦連続優勝する事ができ、とても嬉しいです。暑い中、応援して下さった皆様の声援が力になりました。これからも周りの皆様への感謝の気持ちを忘れずに日々ゴルフと向き合い続けようと思います」と優勝の喜びと応援してくれるみなさんへの感謝を伝えた。
「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」で優勝した際の鮮やかなブルーのウェアもとてもよく似合っていたが、今回はグレーとホワイトカラーのウェアで最終日を迎えていた。シンプルなデザインのウェアに身を包み落ち着いた笑顔でほほ笑む姿からは、川﨑のおっとりとした性格の中にも静かな闘志が見て取れる。今月勝利の波に乗った川﨑だが、次戦、8月2日に開幕する「北海道meijiカップ」(北海道・札幌国際カントリークラブ島松コース)での3試合連続優勝にも期待は大きい。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」から川﨑の2連続Vとツアー史上最少スコアの大記録を記念したトレカを発売した。
さらに、22日に発表されたメルセデス・ランキングで、川﨑は10位に浮上した。元々優勝するに申し分ない実力を持っていた川﨑が、今回の2連続優勝でゆるぎない自信を持ち、メンタル面でも急成長を遂げている。シーズン終わりに向けて優勝争いにどう絡んでいくか、どれだけのトレカが作られていくか、楽しみだ。
Kumin(ライター)
あらゆるスポーツとディズニーを愛するトレカ女子。トレカジャーナルでは女子ゴルフをメーンに担当しているが、好奇心旺盛でほかのスポーツにも興味津々。エポワン「ディズニー」のコンプリートを目指している。