「EPOCH 2024 PREMIER EDITION DISNEY AND PIXAR CHARACTERSコレクションカード」が9月28日に発売されることが発表された。数あるトレーディングカードの中でも今、一番、人気があるのはディズニーのカードらしい。
「EPOCH ドナルドダック90周年プレミアムコレクションカード」も面白いカードだった。ドナルドダックのスクリーンデビュー90周年を記念した企画である。ドナルドの誕生日でもある6月9日に発売するほどの凝りようである。もちろん、ディズニーを代表する人気キャラクターの登場ということもあったが、そこにはエポック社の、そして、日本のトレカを代表する企画との合体が実現していた。
トレカを収集する楽しみはさまざま、である。トレカの構成にもいろいろある。レギュラーカードに、レアカードと呼ばれるパラレルカード、サインカード、そして、インサートカードである。ただし、パラレルカードをインサートカードとして扱う場合もある。
海外メーカーのカードには各メーカーを代表する自慢のインサートカードが存在する。中にはケースヒットのカートンに1枚しか出ないカードもある。日本のメーカーでも同じで、エポック社には「GEM」がある。
「GEM」は、日本語で「宝石」の意味。3D感のある加工には、どこから見ても、奥行きがある輝きがそこにある。エポック社のカードに「GEM」が封入されたのは2018年のプロ野球カードだった、という。当時は、一番人気だったサインカードと同等の人気を集めるような特別なカードにしたい、とスタートした。サッカーの「Jカード」の「GEM」が一気にブレークして、今ではすっかり知名度が定着した。
エポック社のカードにはなくてはならなくなった「GEM」は「EPOCHドナルドダック90周年プレミアムコレクションカード」にも収録されたが、今回は「ホワイト」と「ブラック」の色違い、しかも、シリアルナンバー入りの「GEM」がスペシャルインサートカードとして封入されたのだ。
ディズニーカードは、これまでカードを収集していなかった人たちがトレカの世界に足を踏み入れるきっかけにもなった。カードショップのMINTには子供と一緒にお母さんが来店してボックスでカードを購入していく。ディズニーのファンもトレカショップに初めてやって来た。
2023年12月に発売された「Disney創立100周年 2023 EPOCH PREMIER EDITIONコレクションカード」は即完売状態になったが、「EPOCH ドナルドダック90周年プレミアムコレクションカード」はまだ、店頭に在庫があるショップもわずかながら、あるそうなので、見つけたら、迷わず購入することをお勧めしたい。インサートカードのコレクターや「GEM」のファンには見逃せないはずだ。
そう言えば、ディズニーカードと言えば、「しょこたん」こと中川翔子である。映画「塔の上のラプンツェル」の主人公、ラプンツェルの日本語版の声優を務めたしょこたんは、ディズニー大好きでも知られる。歌手・タレント・女優に、声優、さらにはイラストレーターなど、多岐に渡り活躍中のしょこたんがラプンツェルを描き下ろしたアートを使用した超高級版カードセット「EPOCHディズニープリンセス ラプンツェル アートコレクション by 中川翔子 超高級版カードセット」が話題になった。
ディズニー映画の声優としての「しょこたん」による金に光る直書きサイン入りブックレットカードが収録された「超高級版カードセット」というだけに、メーカーの希望小売価格は11万円(税込)。全世界限定100セットで、阪急うめだ本店で開催された様々なディズニーグッズが一堂に会した特別なショッピングイベント「Disney THE MARKET」で一部先行販売された。さらに多くのファン、コレクターのために若干の数量ながら7月に一般販売された。こちらも、まだ、わずかながら購入可能なようだ。
そのボックスを手にすると、同社のイチローさんの「EPOCH 2020 #51 ICHIRO SUZUKI ORIX BlueWaveSUPER LUXURY BASEBALL CARD COLLECTION」や王貞治さんの「EPOCH 2022王貞治 LEGENDARY CAREER SUPER LUXURY BASEBALL CARD COLLECTION」を手にした時の興奮がよみがえったのは気のせいだろうか。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。