2022年北京五輪のフィギュアスケート団体競技のメダル授与式が8月7日、パリ市中心部にあるトロカデロ広場に設けられた「チャンピオンズパーク」で行われ、日本チームに銀メダルが贈られた。

北京五輪では、フィギュアスケート団体で、ロシアオリンピック委員会が1位、アメリカが2位、日本が3位となったがロシアオリンピック委員会として出場したカミラ・ワリエワのドーピング違反を受けて延期されていた。

スポーツ仲裁裁判所（CAS）は今年1月、ワリエワ選手に対して北京大会の期間を含む4年間の資格停止処分に加え、その間のすべての競技成績を取り消す裁定を出し、これを受けて国際スケート連盟（ISU）は2位のアメリカを金メダルに、3位の日本を銀メダルに、それぞれ繰り上げることを決めた。

授与式には、男子シングルの鍵山優真、女子シングルの坂本花織、樋口新葉、ペアの三浦璃来と木原龍一、アイスダンスの小松原尊さん、小松原美里さんが出席。スケジュールが合わなかった宇野昌磨さんを除く当時のメンバー7人が集まり、2年半越しの銀メダルを受け取った。

選手たちは満面の笑みを浮かべながら歓声に応えたり、エッフェル塔を背景にフィギュアスケートのリフトを披露したりして喜びを表現するなど、大喜びだった。

「こんなすてきな会場で授与式を開催してもらい感謝しかない。このメンバーで獲得できた銀メダルもうれしいし、これで僕たちの北京大会もやっと終わった。次のミラノ・コルティナダンペッツォ大会を目指して頑張りたい」と鍵山は話した。坂本も「これですっきりした気持ちで次のオリンピックに向かって進んでいける。気持ちを新たにしてみんなで頑張るので、見守っていただけたらと思う」と笑顔を見せた。

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りくりゅうコンビは「みんなの努力が銀メダルという形になってすごくうれしい。2年半前、みんなが言い表せないくらい頑張っていたことを思い出した。次のオリンピックに向けても積み重ねだと思うのでまずは今シーズン、頑張っていきたい」と三浦。「チームジャパン全員で勝ち取ったメダルをようやく手にすることができて本当にうれしい。いろんな思いがあったのでメダルを重く感じるのと同時にまた2人で次のオリンピックに向けて頑張っていかないとという気持ちが強くなった」と木原も口をそろえた。

エポック社は同社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」でパリ五輪でメダルを獲得した日本人選手、チームをカード化する「TEAM JAPAN オフィシャルトレーディングカード パリ2024オリンピックメダリストシリーズ」を発行している。今回のメダル授与式に出席した7人は「2024 EPOCH TEAM JAPAN WINTER OLYMPIANS」でカード化されている。フィギュアスケート団体チームはパリ五輪のメダリストではないが、うれしい話題ということで、この貴重な授与式はトレカにしてもらいたいものである。

Cove（ライター）
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター（自称）。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。