大谷翔平投手（ドジャース）が8月23日、対レイズ戦で40号サヨナラ満塁本塁打を放った。4回には二盗を決め今季40盗塁に到達しており、史上6人目のシーズン40盗塁・40本塁打＝40-40を達成した。

「1番・指名打者」で先発出場した大谷は、3点を追う4回、先頭打者で第2打席に立ち、インコース低めのボールに詰まりながらも遊撃への内野安打で出塁。1死一塁となってから、3試合連続の盗塁となる二盗を成功させて、MLB7年目で自身初となるシーズン40盗塁に到達した。

5回の第3打席は遊撃ゴロ、7回の第4打席は二塁ゴロに倒れ、迎えた第5打席は3-3の同点の9回2死満塁。左腕ポシェの初球のスライダーを振り抜くと、センター後方のスタンドまで届く40号サヨナラ満塁本塁打となった。日米通じて自身初のサヨナラ弾で出場126試合目、チーム129試合目での40-40達成は、ともに過去最速で、史上初の同日快挙到達となった。

チームメートからウオーターシャワーを浴びながら生還。4万5556人の「MVP」コールに左手で応え、直後のインタビュー中にはメジャー初アーチ以来となる歓喜の氷水を浴びた。

「もちろんそれ（40-40）もうれしいし、何より最後に打てた、勝てたことがドジャースに来て今のところ、一番の思い出になっています。打席では何も考えずに1本打ちたいなという気持ちで、ホームに帰ってきて気がつきました。ポストシーズンに進出して、ワールドシリーズに勝つのが一番の目標。自分の数字はあとからついてくればいい」と話した。

過去にMLBで「40-40」を達成したのはバリー・ボンズ外野手（ジャイアンツ）、ホセ・カンセコ外野手（アスレチックス）、アレックス・ロドリゲス内野手（マリナーズ）、アルフォンソ・ソリアーノ内野手（ナショナルズ）、そして、ロナルド・アクーニャJr.外野手（ブレーブス）しかいない。大谷が50本塁打、50盗塁を達成すればMLB史上初で、これまでホームラン45本、45盗塁を達成した選手も存在しない。

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Cove（ライター）
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター（自称）。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。