大谷翔平投手(ドジャース)が8月30日、史上初の43本塁打&43盗塁の「43-43」を達成した。
ドジャースはこの日から、ナ・リーグ西地区2位のダイヤモンドバックスと敵地・チェースフィールドで直接対決。2回に今季43個目となる二盗を決めると、8回に43号ソロを放った。
カウント0-2からの3球目、シーウォルドが高めに投じられた直球を完璧に捉えた。打球速度99.0マイル(159.3約キロ)、飛距離380フィート(約115メートル)の打球は左翼フェンスを超えて、2試合ぶりのアーチとなった。
28日のオリオールズ戦で「42本塁打&42盗塁」に到達。98年A・ロドリゲス(マリナーズ)がマークした「42本塁打&46盗塁」以来、史上2人目の「42-42」を達成したが「43-43」は史上初。前人未到の領域についに足を踏み入れた。
残念ながら試合後のコメントは発表されなかったが、偉業を伝えるトレーディングカードは雄弁だった。TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」は早速、大谷の「43-43」をカード化した。
このカードが「予言カード」として話題になっている。翌31日の同カードで初回に大谷は44号の先頭打者アーチ、続く、2番・ベッツ、3番・フリーマンも本塁打を放ち、ドジャースは直接対決2連勝へ主導権を握る三者連続弾をマークした。奇しくも大谷の「43-43」カードには、大谷がフリーマンと握手、その後方にベッツの後ろ姿が写り込んでいた。
初めて大谷、ベッツ、フリーマンのMVPトリオが1枚に収まったカードが翌日の三者連続アーチをまるで予言しているかのようなカードだった。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。