パリ五輪のレスリング女子53キロ級の決勝が8月8日、行われ、藤波朱理が世界ランキング1位のルシア ヤミレト・ジェペス グスマン(エクアドル)を下し、金メダルを獲得した。
世界ランキング4位ながら、7年間で公式戦「136」連勝を継続中の20歳。試合開始40秒すぎに、激しい組み手争いから相手の足をとって2ポイントを先制。その後も巧みに攻め込んで得点を重ね、前半を6対0で折り返した。
後半に入っても鋭いタックルからポイントを奪うなど積極的に攻め続け、後半37秒に10対0のテクニカルスペリオリティで勝ち金メダルに輝いた。
藤波は初出場の五輪で頂点に立ち、中2からの公式戦連勝を「137」に伸ばした。この階級での日本選手の金メダルは、前回の東京大会の向田真優に続いて2大会連続となった。
「最高です。オリンピック最高、レスリング最高。ここまでやってきてよかったです。4歳から父のもとでレスリングをやってきて、ぶつかり合うことやけんかすることも多かったが、父がいなければここにはいないので、一番感謝したい存在です」と話した。試合後にはセコンドの父・俊一さんと日の丸を掲げながらマットのまわりをウイニングランして喜んだ。
藤波のトレーディングカードは「2023 TEAM JAPAN オフィシャルトレーディングカード SYMBOL ATHLETES & NEXT SYMBOL ATHLETES」にファーストカード、サインカード、インサートカードが初収録された。そのガッツポーズも、ウイニングランも、直立不動のポーズもすべてが強くてかわいい「つよかわ」だった。エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」でもさらなる「つよかわ」な、金メダルを記念したカードが制作される。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。