バスケットボール男子のBリーグは10月5日、千葉ジェッツが新本拠地「ららアリーナ 東京ベイ」で昨季の東地区王者・宇都宮ブレックスと対戦。昨季までNBAで日本人最長の6季プレーした渡邊雄太が移籍後、公式戦初出場を果たした。
背番号「1」がコートに立った。富樫勇樹らとともに先発メンバーとして紹介されると、真っ赤に染まったスタンドが揺れた。尽誠学園を卒業後、11年間、米国を主戦場としてきた渡邊にとって、国内プロリーグの公式戦は初出場となった。
初得点は5-2で迎えた第1クオーター(Q)残り7分15秒だった。ディフェンスリバウンドを確保したムーニーからパスを受けると、自ら運び、美しいフォームでスリーポイントを決めた。渡邊は同1分54秒にも守備に囲まれながらフェイドアウェイの2Pを成功。第1Qだけで5得点、1アシスト、4リバウンドと躍動した。
千葉は第1Qで26-7と好発進しながら、第2Q以降は追い上げられ、最大23点あったリードが消滅。それでもオーバータイムの末に91-84で競り勝った。渡邊は39分3秒のプレータイムで6本中2本の3ポイント成功を含む16得点、8リバウンド、1アシスト、1スティール。史上2人目の日本人NBAプレーヤーがBリーグデビュー戦を白星で飾った。
「前半良いかたちで入れたけど、宇都宮が強いのはわかっていたので、こういう試合になるかもとも思っていた。最後まで落ち着いてプレーして、まず開幕戦に勝利できたことは良かった」と試合後の会見で渡邊は話した。
「今日に関しては一生に一度、自分にとってBリーグデビュー戦は今日しかないので。もちろん勝ちに行くなかで、1分1秒を噛み締めながらプレーしたいと思っていた。勝つこともできたし、楽しむこともできたので、自分の中では満足しています」とした。
この日は9708人のファンが来場した。「11年前に日本にいたときにはこういうアリーナ、これだけのお客さんが入ることは想像できていなかった。たくさんのファンの皆さんの前でプレーできたことは光栄だと思っていますし、もう明日の試合が楽しみで仕方ないです」と明かした。
Bリーグでデビューを果たした渡邊だったが、Bリーグのトレーディングカードのデビューはもう少し、かかりそうだ。BBMの「BBM X B.LEAGUE TRADING CARDS」はこれまで毎年1月と2月に発売されてきた。バンダイの「B.LEAGUE ツインウエハース」は昨年4月に発売された。「BBM X B.LEAGUE TRADING CARDS」での直筆サインカードの封入はまだ、わからないが、レギュラーカードでも初カードは要注目の1枚になりそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。