「TOTO ジャパンクラシック」の最終日が11月3日、滋賀県大津市・瀬田ゴルフコース北コースで開催された。今大会は大接戦が繰り広げられ、18ホールを戦ったあとに、プレーオフへ突入。6ホールを戦い抜いて、竹田麗央(ヤマエグループHD)が通算15アンダーの「201」で念願の米メジャー初勝利、今季8勝目を手にした。シーズン8勝は国内3人目、そして2003年に不動裕理が記録した年間最多となる10勝も視野に入ってきた。
大会3日目が雨で中止となり波乱の大会だった。最終日、首位と3打差の4位から出た竹田。2、3番で連続バーディーを獲って好調に滑り出したが、8番から連続ボギーを叩いて失速。その後徐々に盛り返して首位と3打差で迎えた16番ではイーグル。そして18番でバーディーを獲ってトップのマリーナ・アレックス(米国)に追いつき、首位タイでホールアウトするとアレックスとのプレーオフへ。プレーオフでは6ホールで2バーディーをあげた竹田が、最後の約1.2メートルのパットを沈めて優勝。日没サスペンデッド寸前での勝利に思わずガッツポーズも飛び出して、喜びを爆発させた。
公式SNSでは「TOTOジャパンクラシックで優勝することができました。プレーオフまで長かったですが、最後まで応援してくださった皆様のお陰で優勝出来たと思います。ありがとうございます。来シーズンからアメリカツアーでプレー出来るのがとても楽しみです。残りの試合も頑張ります」と喜びの声を発表した。
インタビューでは「本当に長かったのでやっと終わった。最後まで集中力を切らさずにまわれてよかったかな、って思います。チャンスを何回も逃してしまったんですけど、うまく切り替えられたのが良かったです。ショットとか飛距離とかは自信になったんですけど、100ヤード以内のプレーやパッティングでスリーパットも出したので、そこはこれからまた練習したいなって思います」と今大会での自身のプレーを冷静に振り返った。
そして「1年間戦えるのはすごく楽しみです。米メジャー大会では1年間を怪我なくプレーすることが目標で、いろんな経験ができたらいいなと思います」と、2年間の米メジャーツアーへの出場権を獲得して、来季以降への期待と意気込みもコメントした。
ポイントランキング2位の山下美夢有(加賀電子)に大きくポイント差をつけており、早ければ次週にも年間女王が決まる。「最後まで何が起こるかわからないので気を緩めることなく最後まで頑張りたい」と話した。
残念ながら今大会はエポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」からは優勝カードは作られない。それでも、才能を開花させた竹田が、今季の年間女王に向けて残り3戦、そして来季にどんなプレーを見せてくれるのか、とても楽しみになる優勝は、これからの竹田のトレーディングカードにも期待を抱かせる勝利だった。
Kumin(ライター)
あらゆるスポーツとディズニーを愛するトレカ女子。トレカジャーナルでは女子ゴルフをメーンに担当しているが、好奇心旺盛でほかのスポーツにも興味津々。エポワン「ディズニー」のコンプリートを目指している。