米LPGAツアーの「CMEツアー選手権」最終日が11月24日、フロリダ州・ティブロンGCゴールドCで行われ、古江彩佳(富士通)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算13アンダーの8位に入った。ランク2位だった平均スコアを69・99とし、ランク1位だったユ・ヘラン(韓国)の70・00を追い抜き、年間最少平均スコアのタイトル「ベアトロフィー」を日本人で初めて獲得した。
難コースを4日間とも60台で回った。この日もフェアウエーを外したのは1度だけ。合計パット数25。今季最終戦の最後のラウンドも古江らしい堅実なゴルフを見せた。今季はエビアン選手権でメジャー初優勝。トップ10入りは12回。そして「ベアトロフィー」を手にし、米国でも「AYAKA FRUE」の存在感を印象付けた。
「絶対に3アンダー以上で回らないといけないと分かっていたので、それが達成できてうれしい。まさか自分が取れる賞とは思っていなかった。日本人初というのは、すごくいいご褒美です」と古江は話した。
西郷真央(島津製作所)は66と伸ばして通算8アンダーで25位。1990年の小林浩美以来日本人2人目となる「ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)」に輝いた。69の笹生優花(フリー)は2アンダーで49位、72の畑岡奈紗(アビームコンサルティング)は1オーバーで55位だった。
優勝はジーノ・ティティクル(タイ)。22アンダーで今季2勝目、通算4勝目をあげ、ツアー史上最高額の賞金400万ドル(約6億2000万円)を獲得した。
18番グリーンでの表彰式では、新人賞の西郷とともにカップをもらい、古江スマイルを振りまいた。「今季は85点か、90点。最初の方で、もっと1位を取れたかなっていうのはある。その悔しさの分、ちょっとマイナス。短いオフだけど、リラックスして、また来年に向けて準備したい」と来季を見据えた。
「ベアトロフィー」獲得で期待できるのが、米国メーカーからの古江のトレーディングカード発売だろう。発売されたばかりの「EPOCH 2024 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS TOP PLAYERS」に収録された古江のサインカードもなかなかのカッコよさだが、UPPER DECK社のゴルフカードやオールスポーツカードにも「AYAKA」のサインが入るかもしれない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。