中央競馬の総決算「第69回有馬記念」(GⅠ、芝2500メートル、1着賞金5億円)が12月22日、千葉県船橋市の中山競馬場で行われ、5番人気のレガレイラ(牝3、木村)が大接戦をものにし、GⅠ2勝目を挙げた。3歳牝馬が有馬を制するのは64年ぶり。戸崎圭太騎手は10年ぶり2度目の有馬優勝となった。
2着には10番人気シャフリヤール(牡6、藤原)。3着は逃げた2番人気のダノンデサイル(牡3、保田)と新旧ダービー馬が入った。
3歳牝馬のレガレイラは4枠8番からスタート決めて5、6番手をキープする積極策を取った。4コーナーで3番手に上がると、最後の直線は外めを一気に進出した6歳馬シャフリヤールとの激しい追い比べとなった。逃げたダノンデサイル、2番手のベラジオオペラが粘るところを坂上で交わすとマッチレースに。同じサンデーレーシングの勝負服の2頭はもつれるようにゴールした。
写真判定の末、わずか18センチの差で内のレガレイラに軍配が上がると戸崎騎手は馬上で両手を突き上げた。「スローになると思っていたのでスタートがカギだと思っていた。少し遅れたが、二の脚が速く、スムーズにポジションが取れ、いいリズムで走れた。最後はもう気持ちで負けないように必死で追いました。勝ったかどうかはまったく分からなかった」と話した。
「ようやく、この馬の力をお見せすることができました」木村哲也調教師も安堵の表情を浮かべた。
「EPOCH ホースレーシング トレーディングカード~ 2024上半期総集編 ~」は来年1月25日に発売される。この有馬記念はs「下半期総集編」に収録されるだろう。レース2日前に、1番人気が確実だったドウデュースが出走を取り消し。ラストランを前に電撃引退となった波乱の大一番。それにしてもドウデュースの最後の雄姿が中山でもトレーディングカードでも見たかった。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。