スタンフォード大学に進学した佐々木麟太郎内野手とそのトレーディングカードが注目を集めている。
佐々木は大谷翔平投手(ロサンゼルス・ドジャース)の母校でもある花巻東高で高校通算140本塁打をマーク。昨年9月に名門・スタンフォード大学に入学し、2月14日に開幕するリーグ戦に向け、練習を続けている。
昨夏は将来有望なアマチュア選手が出場するMLBドラフトリーグでプレー。25試合に出場し打率.220、17打点、リーグ2位タイの4本塁打を記録した。同リーグの公式SNSが19日、試合で首元にマイクを付けながらプレーした動画を公開した。
流暢な英語で、チームメートと会話したり、三塁の守備につきながら「I have never experienced anything like this before uhh I’m a little bit excited … but I’m a little bit nervous(こんな経験は初めてなので、ちょっとワクワクしています…でも、ちょっと緊張しています)」などと話した。ベンチでは「風は夜毎冷たく〜」と1980年に発表された浜田省吾の「家路」を口ずさむなど、すっかりアメリカの雰囲気に慣れた様子を披露した。
すでに、米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」が特集した「2025年の大学新人選手トップ25」ではトップにランキング。スタンフォード大のホームページでも「佐々木は日本出身の高い期待を背負う有望株で、総合1位に立った。強打の一塁手は昨秋、プロ野球ドラフトを辞退して米国の大学に進学すると発表し、大学野球界に衝撃を与えた」と紹介された。
佐々木は昨年、一時帰国した際には「野球だけ、勉強だけというのはできない。やっていく中でうまくバランスを見つけていくだけ」と話した。
注目を集める中、佐々木のトレカも発行され始め、人気を集めている。PANINI社やその傘下のLEAF社の「Metal」や「Press Pass」などの佐々木カードにはユニホームの大学名などは消されているものの、日米のネットオークションにも出品され、「ONIX Vintage」には直筆サインカードも収録。日本語サインと英語サインの2種類が存在する。
佐々木朗希投手がドジャースと契約合意に達し、米国のトレカ界も「SASAKI」が急上昇。将来的にはMLBドラフト指名の可能性もある、もうひとりの「SASAKI」とそのカードの動向も見逃せない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。