昨年12月にラグビー・リーグワン、東芝ブレイブルーパス東京の優勝を記念したカードセット「猛勇狼士」がベースボール・マガジン社(BBM)から発売された。2023-24年シーズン優勝記念だが、過去に在籍をしたレジェンド選手もカードとして収録されており、何よりリーグワンとしては初のチームセットとなる。
これまでは年1回、BBMからリーグワンのディビジョン1全12チームが網羅されたトレカセットが発売されていて、レギュラーカードだけで見ると1チーム7選手程度の収録と好きなチームを応援するファンとしてはやや物足りない感じだった。優勝記念といえ、単独チームのセットとして発売されるのは非常に嬉しい。Jリーグのようにチーム毎にトレカが発売されたらどんなにいいか。
2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップに於いて史上初のベスト8進出を果たして以来、急激に人気が上昇。その後の日本ラグビーはというと、2023年のフランスワールドカップでの予選リーグ敗退により人気に影を落としたかと思われたが、23年のリーグワンの開幕も変わらぬ人気で、むしろ観客動員が確実に増えている。それだけに近い将来、チームエディションの発売を期待したい。
実家のある熊谷の強豪埼玉パナソニックワイルドナイツ、自宅のある横浜の横浜キヤノンイーグルスが発売されたならば、絶対に買いたい。Jリーグと同様に、リーグワンも地元に根付いてきているし、何より自分が応援するチームのトレカが出れば言うことなしだ。Jリーグも秋春制にシーズンが移行することもあり、リーグワンとの人気争いになるやも知れない。
私はサッカーもラグビーも好きでよく試合観戦に行くが、サッカー好きの友人は「ラグビーのどこが面白いの」と聞いてくる。鍛えられた肉体と肉体の激突をはじめ高い戦術と、何より闘志むき出しのプレーはサッカーにない面白さだ。
さて、東芝ブレイブルーパス東京はというと、まず日本代表でもキャプテンを長く務めたリーチ・マイケル選手を筆頭に、日本代表で活躍する長身FWのワーナー・ディアンズ選手、トライゲッターのジョネ・ナイカブラ選手に加え、オールブラックスのSOリッチー・モウンガ選手らを中心に攻守にバランスの取れたチーム。昨シーズンの決勝では圧倒的に有利と見られた埼玉パナソニックワイルドナイツに対して接戦を制して優勝を飾った。
直筆サインカードの相場を見ると、やはり一番人気はモウンガ選手で、次はリーチ・マイケル選手だろうか。このリーグワン初の優勝記念セットはコレクションとして揃えておきたい。
Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。