プレミアリーグの強豪リヴァプールに所属し、日本代表のキャプテンを務める遠藤航選手は、主に小さい体ながらボランチとして鋭い寄せとボディバランスで体格に優る相手からボールを奪い、効果的なポゼッションを仕切るチームへの貢献堂の非常に高いプレーヤーだ。
2020/21から2シーズン連続でブンデスリーガのデュエル勝利数ナンバーワンを記録したことでも、その優れた才能は高く評価される。
その遠藤選手は、私の住む横浜市戸塚の南戸塚SCでサッカーを始めた。横浜F・マリノスのファンで父親とよく日産スタジアムに試合観戦に行ったという。それだけに親近感が沸くし、ずうっと応援している選手だ。
しかし、その大好きな横浜F・マリノスのプライマリーのセレクションに落選し、南戸塚中でサッカーを続け、たまたま参加した湘南ヘルマーレユースの練習で認められて湘南ベルマーレユースに入った。
2010年には2種登録ながらJリーグにデビュー。翌11年にはトップチームに昇格。攻守にわたる活躍が評価され、2015年に浦和レッズに完全移籍。
その後、2018年にシント=トロイデンVVに移籍し、2019年にはVfBシュトゥットガルトへ。海外移籍に伴い、そのプレーにはさらに磨きがかかり、2021/22シーズンは、チームのキャプテンを任せられた。
そして、2023年にプレミアリーグのリヴァプールに移籍。EFLカップ優勝に貢献するなどチームに不可欠な選手と評価された。しかし、2024/25年は、監督交代とともに出場機会が激減したが、徐々にチームの信頼を得て、出場も増えてきている。
日本代表としては、U-19を皮切りに、U-21でリオデジャネイロ五輪にフル出場した。
A代表は、2015年の東アジアカップの北朝鮮戦に初出場。2018年にはロシアワールドカップのメンバーに選出されたが、出番はなし。その後は、皆さんも知っての通り、2022年カタールワールドカップで全試合に出場して、ベスト16進出に大きく貢献。2023年に前任の田麻也からキャプテンを引き継ぎ、2026年ワールドカップに向け日本代表の中心選手としてチームを引っ張っている。
三苫選手や久保選手のように派手さはないが、小柄でチームの攻守を支える選手として欠かせない遠藤航選手が、プロのキャリアをJ1、J2に行き来していた湘南ベルマーレでスタートさせたのは面白い。逆境に強いハートの持ち主であるに違いない。
トレカもTOPPSを含めればVfBシュトゥットガルト、リヴァプールの海外クラブもあるし、浦和レッズ、さらに日本代表もコレクションできる。
だが、ここはプロデビューした湘南ベルマーレ時代のトレカを探してみてはどうだろうか。できれば、その後の所属した全クラブのトレカを集めてみるのも最高のコレクションになると思う。
Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。