2025年3月1日、FC東京の北原槇選手がアゥエイの鹿島アントラーズ戦の後半8分、高宇洋選手に代わって出場。J1史上最少年デビューの記録を塗り替えた。
これまでの記録は、2004年に東京ヴェルディの森本貴幸選手が達成した15歳10カ月と6日だったが、北原選手は21年ぶりに15歳7カ月と22日と、約2カ月余りを更新した。
試合では、後方から来た相手選手のプレスの逆を取り、前進してタテパスを出すなど、優れた状況判断と冷静なプレーを見せ、その大物の片鱗を示した。
北原選手は、2009年7月7日生まれ、身長174センチ、体重66キロのMFで、FC東京U-15むさしでプレーする生え抜きで、U-15日本代表にも選出される逸材だ。
今後、さらに出場機会が増え、経験を積めば、その成長が楽しみだ。チームの中心プレーヤーとして期待も大きいし、早い段階で海外移籍も実現するのではないか。
Jリーグも32年目となり、最近は若い選手が早くから海外に移籍し活躍する機会が増えているだけに十分に可能性はある。
まだトレカにもなっていないが、今年発売されるチームエディションに期待のルーキーとして登場すれば、間違いなくチェックしたい選手だ。
一方、記録を塗り替えられた森本選手は、2006年にはイタリアのカターニアに移籍し、2013文までセリアAでプレー。2009年には日本代表に選出され、2010年の南アフリカ・ワールドカップの登録メンバーとなった。
FC東京で2017年に16歳5カ月と22日でJ1デビューを果たした久保建英選手も、北原選手と同様にFC東京-15むさしでプレーした。現在は、スペインのレアル・ソシエダ、及び日本代表の攻撃の中心とした大活躍している。
その他では、ガンバ大阪の稲本潤一選手、ジェフ市原の阿部勇樹選手なども17歳でJ1にデビューし、日本代表としても活躍している。
もちろん期待されなから消えていった選手も多いが、北原選手が順調に成長して日本サッカーを担う選手に成長してほしい。
ちなみに久保選手の直筆サインカードは、FC東京のルーキーカードで40万から50万円。レアル・ソシエダ発行のサインカードは10万円と非常に高額だ。また森本選手の直筆サインカードは、ジェフ千葉、アビスパ福岡、川崎フロンターレ時代ともに5000円前後。
阿部選手の直筆サインカードは、ジェフ市原、浦和レッズともに2万円前後。
稲本選手の直筆サインカードは、今も人気でガンバ大阪時代のものは3万円から4万円が相場となっている。いずれも日本代表であれば1万円前後からと高い値段がつく。
注目のルーキー北原選手の成長を温かく見守っていきたい。
Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。